JR貨物UT18C形コンテナ

UT18C形コンテナの概要

UT18C形コンテナは、20フィートサイズの私有タンクコンテナで、日本貨物鉄道（JR貨物）が輸送に使用しています。このコンテナの型番「18」は、その容積に基づいて決まるもので、具体的には内容積が17.5立方メートルから18.4立方メートルの範囲に位置するコンテナが該当します。末尾の「C」は、主に危険品を運搬するためにデザインされたことを示しています。

特徴

このデザインは1990年度から製造が開始され、高圧ガスの輸送用として使われることが特徴です。UT18C形コンテナの上部には、ガス圧の上昇を防ぐための遮熱板が取り付けられており、この板は金属製のカバーでタンクを覆います。タンクのデザインには、固体による異なるスタイルがあり、分割型や一体型が存在します。

さらに、このガスタンクコンテナの共通の特長として、タンクの片妻壁側には必ず16個前後のボルトで固定された点検口（マンホール）が設置されています。これはコンテナ内の安全確認や点検を行うために重要な要素です。

番台および番号別の詳細

8000番台

• - 8001・8002: 菱成産業所有のガスタンクコンテナで、積荷は液化ブチレン（燃G23）専用です。総重量は14.55トンです。
• - 8003: 日本陸運産業所有であり、積荷は液化ブチレン専用です。8001・8002と同様に14.55トンの重量を持っています。
• - 8004: 三菱ケミカル物流が所有しており、1998年に製造されました。こちらも液化ブチレン専用で、総重量は14.5トンです。
• - 8005から8007: 日輪が所有し、液化イソブチレン専用です。これらは1998年から1999年にかけて製造されたもので、各コンテナの総重量は15.15トンとなっています。
• - 8008: 長太が所有し、液化イソブチレン専用です。こちらも15.6トンの総重量を持ちます。
• - 8009: 関西化成品輸送所有で、ジメチルエーテル専用です。総重量は16.8トンとなっています。
• - 8010・8011: これらは関西化成品輸送が所有しており、ジメチルアミン専用のコンテナです。総重量は16.2トンです。
• - 8012から8016: ジメチルアミン専用で、関西化成品輸送所有のコンテナです。総重量は同じく16.2トンです。
• - 8017・8018: 日輪が所有する液化イソブタン専用のコンテナで、総重量は14.0トンです。
• - 8019: 日新運輸が所有する液化ジメチルアミン+N₂ガス専用で、15.3トンの総重量を誇ります。
• - 8020: 三菱ケミカル物流が所有で、液化ブチレン専用のコンテナで、総重量は14.55トンです。

まとめ

UT18C形コンテナは、高圧ガスを安全に輸送するために設計されており、各種の液体化学製品専用として特化した形状や安全機能を備えています。コンテナの設計には、強度や耐久性を考慮しつつ、瞬時に積荷の点検ができるよう工夫されています。これらの特性は、幅広い用途に応じた運搬に役立ち、今後も重要な役割を果たすでしょう。

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