JR貨物UV19A形コンテナ

UV19A形コンテナの概要

UV19A形は、1998年度に日本貨物鉄道（JR貨物）の輸送用として登場した12ft、5t積の私有コンテナで、通風機能を備えています。この規格の数字「19」は、コンテナの容積に基づいて決められており、具体的には内容積が18.5 m³から19.4 m³に相当するコンテナが分類されます。さらに、形式の末尾に付けられている「A」は、主に普通品の輸送に使用されることを示す記号です。

特徴と利点

このコンテナは、鉄道輸送と内航輸送の両方に対応できる設計になっており、2016年10月に日本通運が試験を経て運用を開始しました。鉄道と内航の併用を可能にするため、同様の形式としてRVS（Rail and Sea Ventilation）コンテナが開発され、様々な輸送のニーズに応えています。

番台ごとの詳細

UV19A形コンテナは、その番台ごとに異なる特徴を持っています。以下は代表的な番台の説明です。

0番台（1-500）

この番台は、全国通運所有で、総重量は6.7tです。全てのコンテナが1998年に東急車輛製造の大阪工場で製造され、大きな特徴は、国鉄末期に開発された通風コンテナの構造を採用している点です。片ドアと片壁面に切替装置を設けることで、手動での通風と汎用的なドライコンテナとしての使用が可能となっています。

501-568番台

この番台は、北見地域農産物輸送促進協議会が所有し、総重量は6.8tです。2014年度に製造され、全国通運に譲渡されました。玉ねぎの輸送用として製造されましたが、輸送PRを目的としてV19Cと同じく全国通用の運用がされています。

569-571番台

同和通運が所有するこの番台は、総重量6.8tで2016年度に取得されたコンテナです。569は、日通の新型R&S仕様の試作コンテナが仮登録されていた過去があります。

572-671番台

日本通運が所有し、総重量6.8tのこの番台は、鉄道輸送と内航船輸送両方に対応したいわゆる「Rail & Seaコンテナ」です。-672は、ジェイアール貨物・南関東ロジスティクスが所有し、試作コンテナです。

673番台以降

日本通運所有のこの番台は、Rail & Seaコンテナの増備が進行中です。2021年度には1070台まで増備され、2022年度の増備も行われ、2023年には1170台目が増加しました。最新のコンテナは、警戒線の色や構造の一部が変更されています。

5000番台

5001は、日本通運の防振コンテナで、もともとは鉄道貨物協会が所有していたが、2023年に日本通運に異動されました。これは、経年による剥離跡があり、初代のUV19A-569から改造された可能性があります。

結論

UV19A形コンテナは、鉄道輸送と内航輸送の両方において多様な用途に適応するよう設計されており、今後もその活躍が期待されます。日本通運のような企業がその運用を行うことで、物流の効率化が図られています。

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