JR横浜タワー

JR横浜タワー：横浜駅西口のランドマーク

JR横浜タワーは、JR横浜駅西口に直結する地上26階建て、高さ132mの複合商業施設です。2010年に始まった横浜駅周辺再開発計画「エキサイトよこはま22」の中心的プロジェクトとして、2020年6月に開業しました。商業施設、オフィス、そして周辺施設と連携した多様な空間が特徴です。

開発の経緯

JR横浜タワーの建設は、1962年開業の旧横浜ステーションビル（後の横浜CIAL）と横浜エクセルホテル東急の建替えを契機としています。当初計画では、線路を跨ぐ商業施設なども含む大規模な開発でしたが、東日本大震災などの影響を受け、計画が見直されました。その後、JR東日本主導の下、現在の規模に改められ、2015年に着工しました。

施設概要

JR横浜タワーは、主に商業施設、オフィス、映画館から構成されています。商業施設として、人気のファッションビル「NEWoMan横浜」、長く親しまれた「CIAL横浜」、そして最新のシネマコンプレックス「T・ジョイ横浜」などが入居しています。オフィスフロアはJR東日本ビルディングが運営しています。

タワー内には、開放的な吹き抜け空間のアトリウムや、屋上庭園など、魅力的な空間が多数あります。特にアトリウムは、1階から4階まで吹き抜けとなっており、自然光が差し込む開放的な空間です。屋上庭園からは、横浜の街並みや港の景色を一望できます。また、バリアフリー設計にも力を入れており、「馬の背」と呼ばれた旧駅ビル時代の不便な動線を解消し、快適なアクセスを実現しています。

付帯施設：JR横浜鶴屋町ビルと はまレールウォーク

JR横浜タワーに隣接して、JR横浜鶴屋町ビル（CIAL横浜ANNEX）も建設されています。こちらは、当初は駐車場棟として計画されていましたが、ホテルやフィットネスクラブなども入居する複合施設となっています。

両ビルは、歩行者用連絡デッキ「はまレールウォーク」で結ばれています。「はまレールウォーク」は、東横線の旧線路跡地を利用したもので、東横フラワー緑道と横浜駅、桜木町駅を結ぶ歩行者動線計画の一部を担っています。デッキからは、JRと京急の線路や電車を間近に見ることができます。

T・ジョイ横浜

JR横浜タワー8階～10階にある「T・ジョイ横浜」は、最新の設備を備えたシネマコンプレックスです。全スクリーンに4Kレーザープロジェクターや3D上映設備が導入され、シアター4には神奈川県初となるドルビーシネマも設置されています。設計にも工夫が凝らされており、ドルビーシネマは3フロアにまたがる独特の構造となっています。9階にはラウンジがあり、上映前の待ち時間を快適に過ごせます。

まとめ

JR横浜タワーは、単なる駅ビルを超えた、横浜駅西口の新たなランドマークです。商業施設、オフィス、そして付帯施設、周辺環境と一体となった、魅力的な複合施設となっています。その規模と機能、そしてデザイン性は、横浜駅周辺の活性化に大きく貢献しています。今後の発展にも期待が寄せられています。

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