JR総持寺駅

JR総持寺駅：大阪府茨木市の新たな交通拠点

JR総持寺駅は、大阪府茨木市庄一丁目に位置する、西日本旅客鉄道（JR西日本）東海道本線（JR京都線）の駅です。駅番号はJR-A40。摂津富田駅から約1.7km、茨木駅から約2.0kmの間に位置し、近隣には阪急京都線の総持寺駅があります。このため、駅名に「JR」を冠しており、東海道本線では初のJR冠称駅となっています。

開業までの道のり

駅の建設は、2011年7月29日にJR西日本、茨木市、そして開発事業者間の基本協定締結から始まりました。その後、2012年11月29日に着工、そして2018年3月17日に開業。総事業費は約60億円にのぼります。駅名については、開業前年の2017年1月11日から2月28日にかけて駅名案募集が行われ、「安威川」が最多票を獲得しましたが、最終的には「JR総持寺駅」と決定されました。なお、おおさか東線の衣摺加美北駅とは同日開業しており、この時JR西日本は主要路線に駅ナンバリングを導入しました。

駅施設と構造

JR総持寺駅は、複々線の内側線に島式ホーム1面2線を有する構造です。外側線にはホームが設置されておらず、停車する電車は全て内側線を通ります。開業当初から二重引戸式の可動式ホーム柵が設置され、4扉車に対応した設計となっています。3扉車の利用時は、非常時のみ両端の扉が開きます。ホーム有効長は8両分ありますが、現在停車する電車は全て7両編成であるため、ホームの大阪寄りは柵で閉鎖されています。

駅舎内には、旅客用トイレ（多目的トイレ併設）、階段、エスカレーター、エレベーター、そして待合室が設置され、バリアフリーにも配慮されています。駅はJR西日本の直営駅ですが、駅長は配置されておらず、高槻駅が管理を行っています。みどりの窓口は設置されておらず、みどりの券売機プラスが利用可能です。駅のデザインコンセプトは「街と街、人と人、時（歴史）と時（未来）をつなぐ新たな駅」とされています。接近メロディーは、大阪駅・島本駅を除くJR京都線内の各駅で使用されている標準的なものが使用されています。

利用状況と周辺環境

2022年度の1日平均乗車人員は約8,822人です。駅周辺は住宅地が広がり、静かな環境の中に位置しています。駅の東側には大阪府道126号総持寺停車場線が通り、そこから南東へ徒歩7分の距離に阪急電鉄京都本線総持寺駅があります。このため、JRと阪急の2路線が利用できる利便性の高い立地となっています。

バス路線としては、2018年3月18日から茨木市駅と追大・花園東和苑方面を結ぶ近鉄バスが日中のみ駅前ロータリーに乗り入れています。停留所名は「JR総持寺駅」です。朝夕は「総持寺口」停留所が利用されますが、信号や横断歩道の状況から、東和苑方面からの利用者は西河原停留所を使う場合もあります。

隣の駅

新快速と快速は当駅を通過します。

JR総持寺駅は、周辺住民の利便性を高め、地域社会に貢献する重要な交通拠点として、今後も発展していくことが期待されます。

もう一度検索