JUSTICE (GLAYのアルバム)

アルバム『JUSTICE』について

『JUSTICE』は、GLAYのメジャー11枚目となるオリジナルアルバムで、2013年1月23日にloversoul music & associatesからリリースされました。このアルバムは、2012年に行われた「GLAY STADIUM LIVE 2012 THE SUITE ROOM in OSAKA NAGAI STADIUM Supported by glico」での「GLAY 7 BIG SURPRISES」の第2弾として発表されたもので、12thアルバム『GUILTY』との同時リリースとなっています。このようなオリジナルアルバムの2枚同時発売はGLAYにとって初めての試みです。

オリジナルアルバムの発売は、『GLAY』以来約2年3ヶ月ぶりとなり、メジャーデビューから初のセルフプロデュース作品でもあります。僅か18年余り前にリリースされたインディーズ時代の『灰とダイヤモンド』以来の挑戦です。このアルバムについて、TAKUROは「面白い曲や変わった曲ができる予感がした」と語り、デビューアルバムのような新たな一歩と位置づけています。アルバムのタイトルは、ギタリストHISASHIが命名したもので、TAKUROが気に入ったことから決定しました。

音楽とプロデュース

本作のサウンドエンジニアはKURID INTERNATIONALの小西康司が担当しており、TAKUROは彼との出会いを新たな音楽的展開のきっかけとしています。初期の予定では4曲のレコーディングだけだったものの、メンバーの間で新しい風を感じ取った結果、短期間で15曲以上が完成しました。これにより、アルバムはより多様な色合いを帯びています。

特典として、CDの販売に加えて、DVDも同梱される形式が取り入れられており、フアンには大きな魅力となっています。DVDには、HISASHIと茂木淳一が進行する「RX-72」の特別編が含まれており、さらに2012年12月10日に行われたZepp DiverCityでのライブからも数曲が収録されています。また、全国アリーナツアーの先行予約情報も同封されており、ファンにとって嬉しい特典が盛りだくさんです。

記録と成果

アルバムはオリコンチャートで初登場1位を獲得し、同時発売された『GUILTY』が2位となったため、2013年の2月4日付の週間ランキングでは1位と2位を独占しました。この快挙は、男女グループやソロアーティストを通じて、オリジナルアルバムが初登場でこのようなランキングを占めるのは実に13年半ぶりのことです。GLAYにとって、シングルやアルバムを通じての首位獲得は『GLAY』以来久々の快挙でした。

収録曲の特徴

アルバムには様々な楽曲が収録されています。例えば、オープニングを飾る「WHO KILLED MY DIVA」はJIROによる楽曲で、90年代のオルタナティヴ・ロックの影響が色濃い仕上がりとなっています。この曲は、GLAYにとっての新たな出発点を感じさせる作品とされています。また、TAKURO自身のメロディへの疑問を乗り越えた「PARADISE LOST」や、デュラン・デュランにインスパイアされた「LOVE IMPOSSIBLE」など、各メンバーの個性が際立つ楽曲が並びます。

さらに、映画『草原の椅子』の主題歌である「真昼の月の静けさに」は、TAKUROが「大人の苦味」を表現したもので、感情的な歌詞を伴った珠玉の楽曲として注目されています。

最後に、アルバムのジャケットアートが特徴的で、GLAYのオリジナルアルバムとしては約15年ぶりにメンバーの写真を使用していない点も話題となっています。このアルバムは、GLAYの新たな音楽的旅路を示す重要な作品であり、ファンにとっても記憶に残る一枚となることでしょう。

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