JWP認定ジュニア王座&POP王座

JWP認定ジュニア&POP王座

JWP認定ジュニア&POP王座（ジェー・ダブリュー・ピーにんていジュニア・アンド・ピー・オー・ピーおうざ）は、かつてJWP女子プロレスやJDスター女子プロレスといった団体が管理・認定していたプロレスのチャンピオンシップです。この王座は、JWP認定ジュニア王座とプリンセス・オブ・プロレスリング王座（通称：POP王座）という、もともとは別々の団体で生まれた二つのベルトが、後にジュニア二冠王座として同時に争われるようになった経緯を持ちます。

歴史

二つの王座の誕生

この王座の歴史は、二つの異なるベルトの創設から始まります。

まず、1995年にJWP女子プロレスが、キャリア4年以内の若手選手育成を目的とした王座として、JWP認定ジュニア王座を新設しました。同年6月16日に両国国技館で開催された大会では、初代王座を決定するための巴戦が行われ、キャンディー奥津選手が勝利を収め、初代王者としてその名を刻みました。

時を経て2006年、今度はJDスター女子プロレスが、キャリア3年以内の選手を対象とした新たな王座、プリンセス・オブ・プロレスリング王座を創設しました。同年6月24日、新木場1stRINGで行われた「LEAGUE PRINCESS」というリーグ戦で優勝した風香選手が、このPOP王座の初代チャンピオンとなりました。

二冠王座への道のり

2007年に入ると、両王座の間に接点が生まれます。同年4月、POP王座は規定の防衛期限を過ぎたため、一時的に管理団体預かりの状態となりました。しかし、同年6月17日に再びJDスターの新木場1stRINGで開催された「LEAGUE PRINCESS」で優勝したのは、当時JWP認定ジュニア王座を保持していた中島安里紗選手でした。これにより、中島選手は第3代のPOP王者にも就きました。

同年5月20日には、JDスター女子プロレスが解散。これに伴い、POP王座の管理権はJWP女子プロレスへと移管されました。そして同年11月18日、ティラノサウルス奥田選手がJWP認定ジュニア王座とプリンセス・オブ・プロレスリング王座の両方を獲得。ここに、二つのベルトを同時に保持する「ジュニア二冠王者」が誕生しました。これ以降、これらの二つの王座の防衛戦は、原則として同時に実施される運用形態が確立されました。

挑戦資格と管理団体の変遷

ジュニア二冠王座として運用される中で、挑戦資格に関する規定にも何度か変更がありました。

2009年10月18日: もともと両王座で異なっていた挑戦資格の基準を、キャリア4年以内の選手に統一。
2010年6月: 対象をキャリア5年以内の選手に緩和。
2012年5月22日: 再びキャリア4年以内の選手に対象を戻しました。

2017年4月2日、JWP女子プロレスが活動を停止します。これに伴い、JWP認定ジュニア王座は、後継組織であるJWPプロデュースによって管理が続けられることになったものの、活動休止状態となり封印されました。一方、プリンセス・オブ・プロレスリング王座の管理団体は、新たに設立されたPURE-J女子プロレスへと移管されました。

PURE-Jに移ったPOP王座は、その運用方法にも変化が見られました。

2019年9月4日: それまでのキャリア制限を撤廃し、「キャリア問わず」、コマンド・ボリショイプロデュースによる大会「PURE PRINCESS」のMVPが新王者となるという新たな規定が導入されました。MVPは大会当日の観客投票と同王座実行委員会によって選出される形となりました。
* 2021年1月12日: 再度、挑戦資格がキャリア4年以内の選手へと変更され、現在に至ります。

このように、JWP認定ジュニア&POP王座は、二つの王座の誕生から統合、そして所属団体の変遷と挑戦資格の変更を経て、その歴史を紡いできました。二冠王座として運用された時期は、女子プロレス界における若手選手の目標となる重要なタイトルでした。

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