Jacaranda

アルバム『jacaranda』の魅力

tacicaの2枚目のオリジナルアルバム『jacaranda』は、2009年5月13日にSME Recordsからリリースされました。この作品は、前作『parallel park』から約1年の間を経てのフルアルバムであり、多くのファンにとって待望の新作でした。アルバムには、オリコンウィークリーチャートで7位を獲得したシングル「人鳥哀歌」や、先行シングルの「メトロ」など、全11曲が収められています。

アルバムのタイトルについて

『jacaranda』というタイトルには、特別な意味があります。ハカランダ、およびブラジリアン・ローズウッドとも知られるこの木材は、ギターの指板に利用されることが多いですが、現在はワシントン条約により伐採が禁止されている、非常に貴重な材です。このタイトルが選ばれたことで、音楽と木材という異なる世界が繋がり、tacicaの音楽に対する深い思いが感じられます。

初回盤には、3面デジパック仕様が採用されており、視覚的にも楽しめるデザインとなっています。アルバムのアートワークは、音楽の内容を引き立てる要素の一部としても重要です。

収録曲の詳細

このアルバムに収められた楽曲は、いずれも異なる魅力を持っています。以下は収録曲のリストとそれぞれの特徴です。

• - 20日鼠とエンドロール [2:25]

アルバムのオープニングを飾るこの曲は、短いながらも印象的なメロディで始まります。

• - 鼈甲の手 [4:30]

メロディックで心地よいリズムを提供し、アルバムの雰囲気を醸し出します。

• - アトリエ [4:05]

創造性をテーマにした歌詞が特徴的で、聴く者を引き込む世界観を展開しています。

• - 人鳥哀歌 [3:58]

タイトルからもわかるように、深い感情が込められており、このアルバムの中で特に強い存在感を持つ楽曲です。

• - タイル [4:06]

聴く者の心を温めるような優しい旋律が印象的。

• - 某鬣犬 [3:20]

独特なタイトルとリズム感が引き立つ楽曲で、アルバムに変化をもたらします。

• - ジャッカロープ [5:04]

フォークやアコースティックな要素を取り入れた興味深い曲展開が楽しめる一曲です。

• - 蜜蜂の毛布 (T.D. for jacaranda) [4:16]

2ndシングルのc/w曲のアルバムバージョン。ミックスが異なり、新たな魅力を再発見できます。

• - Galapagos [3:00]

独特なリズムとメロディで、聴き手を引きつけます。

• - メトロ (T.D. for jacaranda) [4:48]

3rdシングルのアルバムバージョン。シングル版とは異なるアレンジが施され、ライブ映像をもとに制作されたPVでも存在感を発揮しました。

• - γ [4:59]

アップテンポなリズムが特徴で、アルバムのエンディングを飾るにふさわしい一曲です。

まとめ

『jacaranda』は、tacicaの音楽的成長が感じられるアルバムです。各曲がそれぞれの個性を持ちながらも、全体として一貫したテーマが貫かれています。音楽や歌詞の深み、アートワークの美しさが相まって、聴き応えのある作品に仕上がっています。このアルバムは、tacicaがどれだけ音楽に情熱を注いでいるかを感じさせる、素晴らしい作品と言えるでしょう。

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