JavaOne

JavaOneとは

JavaOneは、1996年から毎年開催されている、サン・マイクロシステムズ（現在はオラクル）主催のJava技術に関する大規模な開発者向け会議です。世界中からJava開発者が集まり、技術セッション、基調講演、展示会などを通じて、最新の技術動向を学び、知識を共有し、開発者同士の交流を深めることを目的としています。

会議の構成

JavaOneは通常、サンフランシスコのモスコーニセンターで、4月から6月の間に、日曜日から金曜日までの日程で開催されます。

テクニカルセッション: 様々なテーマの技術セッションが日中に行われます。Javaの最新技術や開発手法に関する深い議論が交わされます。
基調講演: Java技術の将来展望や重要な発表が行われます。
展示会: Java関連の企業や団体が製品や技術を展示します。
Birds of Feather (BoF) セッション: 夜になると、モスコーニセンター周辺のホテルで、非公式のBoFセッションが開催されます。特定のJavaテクノロジーに焦点を当てた、より密な議論が行われます。

これらのセッションやイベントに参加するには、入場パスが必要です。パスの価格は、通常1795ドルから1995ドル程度です。

ハッカソンイベント

1999年のJavaOneでは、ジョン・ゲージ主催のハッカソンイベントが開催されました。このイベントでは、新しいPalm V向けに、赤外線ポートを使って他のPalmと通信するJavaプログラムを作成し、インターネットに登録するという競技が行われました。

CommunityOne

2007年からは、関連イベントとして、1日限りのCommunityOneが開催されるようになりました。これは、FLOSS（フリー/リブレ/オープンソースソフトウェア）コミュニティ全般を対象としたイベントです。

2008年: 5月5日に2回目のCommunityOneが開催されました。
2009年: CommunityOneは、ニューヨーク（CommunityOne East、3月18、19日）、オスロ（CommunityOne North、4月15日）と拡大開催されました。また、CommunityOne Westは、JavaOneと同時期（6月1～3日）にサンフランシスコのモスコーニセンターで開催されました。

CommunityOneの主なテーマは、オープンソースのイノベーションと実装です。2009年の例では、クラウドコンピューティング、SNS、RIA（リッチインターネットアプリケーション）、Webプラットフォーム、サーバーサイドプラットフォーム（SOAなど）、モバイル向け開発、OS（性能、仮想化など）、フリーとオープンソースといったテーマで、講演や会議が行われました。CommunityOneでは初日のメイン会議のみ入場無料となっています。

Show Device

毎年、1つのハードウェアデバイスがShow Deviceに選ばれます。これらのデバイスは、市場に出る前の製品であったり、大幅な割引が提供されたりします。

Show Device の歴史

以下は過去に選ばれたShow Deviceの例です。

1998年: Javaリング
1999年: Palm V
2002年: ザウルス
2004年: Homepod, Gloolabs製の無線MP3機器
2006年: SavaJe Jasper S20 携帯電話
2007年: RS Media プログラマブルなロボット
2008年: Sentilla Perk Kit, Pulse Smartpen, Sony Ericsson K850i
2009年: HTC Diamond に JavaFX をプリインストール

日本でのJavaOne

JavaOneは日本でも開催されることがあります。過去の開催例は以下の通りです。

2001年: パシフィコ横浜 (DoCoMoのi-modeの登場により日本市場に注目が集まった)
2002年: パシフィコ横浜
2005年: 東京国際フォーラム
2012年: 六本木アカデミーヒルズ

JavaOneは、Java技術の最先端を学び、世界中の開発者と交流するための貴重な機会です。最新技術の動向を把握し、自身のスキルアップを図る上で重要なイベントと言えるでしょう。

外部リンク

* JavaOne

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