Jetpac

Jetpac（ジェットパック）

Jetpacは、1983年にUltimate Play The Game社（後のレア）が制作した固定画面のアクションシューティングゲームです。このゲームは、非常に多くのプレイヤーの記憶に残る作品で、当時のゲーム市場における重要な一品とされております。特筆すべきは、このゲームがイギリスを中心に高い評価を受けていた点です。

ゲームの概要

JetpacはJetmanシリーズの最初の作品であり、1983年の9月と10月にはSinclair ZX Spectrum用ソフトとして最も売れたタイトルの一つでもありました。この年に創設されたGolden Joystick Awardでは、ゲーム・オブ・ザ・イヤーを受賞し、1991年にはYour Sinclair誌のゲーム史上トップ100で第14位に選出されるなど、評価が高いことがうかがえます。特にイギリスのコンシューマーゲーム黎明期において、レア社の最初期の名作とされることが多く、多くのリメイクも行われています。

プレイ内容

ゲームプレイは、ステージ上に展示されたロケットのパーツを組み立てることから始まります。このプロセスは4面ごとに行われ、各パーツには取り外しの順番があり、正しい組み立て方でなければパーツを取ることができません。パーツを組み立てた後は、上空から降ってくる燃料タンクを集め、ロケットに供給していきます。ロケットに6つの燃料タンクを送った後、プレイヤーはロケットに乗り込むことで次のステージに進むことができます。

徐々に難易度が上がっていくゲームでは、様々な敵キャラクターが画面に現れ、レーザーを使って撃退する必要があります。また、上空から降ってくるアイテムを獲得することでボーナス点が得られる仕組みもあります。特に、リメイク版『ドンキーコング64』に収録された際には、特有の仕様が設けられ、5000点を稼ぐことでクリアとなる設計がされています。これは、初期のステージをクリアしなくても目標を達成できることから疑問視されました。

Jetpac Refuelledの変更点

2007年にXbox 360向けにリリースされたリメイク版『Jetpac Refuelled』では、様々な新しい要素が追加されました。例えば、レーザーを強化するアイテムが登場し、これにより撃つ方向や射程が変化します。また、周囲の敵を一掃するEMPが追加され、戦略的なプレイが可能になりました。さらに、時間制限や対戦モードも導入され、スコアを競う要素があります。この対戦モードでは、ほかのプレイヤーから燃料やロケットパーツを奪取することもでき、単なる協力ゲームとしての側面から、競争を楽しむ要素が加わっています。なお、Xbox 360版にはオリジナルのRetroモードも収録されています。

まとめ

Jetpacは、アクションシューティングゲームの歴史において欠かせない作品であり、その後のゲームに多くの影響を与えました。高い評価やリメイクを通じて、新たな世代のプレイヤーにも親しまれています。スピード感と戦略が求められるゲームデザインが、今もなお多くのファンに愛され続ける理由でしょう。

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