Jizue

jizue（ジズー）は、2006年に井上典政、山田剛、粉川心を中心に結成された日本のインストゥルメンタルバンドです。翌年には片木希依が加入し、現在の体制となりました。結成当初から、国内のライブハウスやイベントを中心に活動していましたが、2015年頃から海外での活動も積極的に展開しています。インドネシアの大型ロックフェスへの出演や、中国ツアーを行うなど、その活動範囲は国際的です。

2016年には5枚目のフルアルバム『story』をリリース。その後、2017年にミニアルバム『grassroots』でビクターからメジャーデビューを果たしました。2018年には6枚目のフルアルバム『ROOM』をリリースし、2019年にはコンセプトアルバム『gallery』を発表するなど、精力的な作品リリースを続けています。

2019年10月には、京都市交響楽団のサポートを得て、初のオーケストラ公演を開催。これは、彼らの音楽性がクラシック音楽とも親和性が高いことを示すもので、新たなファン層の開拓にも繋がりました。同月には、アニメ「星合の空」の劇伴を担当し、映像作品とのコラボレーションも積極的に行っています。2020年には、オーケストラ公演のライブ音源を収録した『jizue orchestra Live at Kyoto Concert Hall 2019.10.19』を配信とDVDでリリース。同年9月には7枚目のフルアルバム『Seeds』を発表しています。

2021年には、バンド結成15周年を迎え、8枚目のフルアルバム『Garden』をリリース。2022年にはデジタルEP『gnome』をリリースし、同年11月には総勢27名による過去最大規模のオーケストラ公演を京都劇場で開催しました。2023年7月には9枚目のフルアルバム『biotop』を発表。さらに、同年10月からはTBS系日曜劇場「下剋上球児」の劇伴を担当するなど、多岐にわたる活動を展開しています。

jizueのメンバーは、ギターの井上典政、ピアノの片木希依、ベースの山田剛で構成されています。結成当初からのメンバーであるドラムの粉川心は脱退し、現在はサポートメンバーとして、fox capture planの井上司、橋下現輝、菱沼大策が参加しています。

彼らの音楽性は、ジャズ、ロック、クラシックなど、様々なジャンルの要素が融合した、独自のインストゥルメンタルサウンドです。緻密なアンサンブルと、各メンバーの高度な演奏技術が魅力で、聴く人を惹きつけます。ライブパフォーマンスも評価が高く、エネルギッシュで観客を魅了するステージを展開しています。

これまでに、数多くの主催ライブやフェスティバルに出演しており、FUJI ROCK FESTIVAL、GREENROOM FESTIVAL、りんご音楽祭など、国内の主要な音楽フェスにも多数出演しています。海外では、カナダ、インドネシア、中国でのライブを成功させており、国際的な音楽シーンでも注目を集めています。

主なディスコグラフィーとしては、アルバムに『novel』,『journal』,『shiori』,『story』,『ROOM』,『gallery』,『Seeds』,『Garden』,『biotop』などがあります。シングルとしては、『Chaser / Sun』、アナログ盤では、『jizue / fox capture plan – shiori / Christmas comes to our place』などがあります。配信限定シングルや、様々なコンピレーションアルバムにも参加しています。

jizueの音楽は、言葉がなくても、感情や情景が伝わってくるような、表現力豊かなものです。インストゥルメンタルバンドの可能性を追求し、常に新しい音楽を創り出す彼らの今後の活躍から目が離せません。

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