Just Cause 2

Just Cause 2 (ジャストコーズ2)

『Just Cause 2』は、2010年にスクウェア・エニックスから発売されたオープンワールドTPSアクションゲームです。スウェーデンのAvalanche Studiosが開発を担当しました。

ゲーム概要

本作は、広大な島国「パナウ」を舞台に、主人公であるCIAエージェントのリコ・ロドリゲスが、様々な組織からの依頼を受けながら、独裁者ベイビー・パナイ政権の転覆を目指す物語です。プレイヤーは、リコの持つグラップリングフックやパラシュートなどの装備を駆使し、広大なオープンワールドを自由に探索し、ミッションを遂行していきます。

シングルプレイ専用ですが、PC版ではMODを導入することでマルチプレイも可能です。

ストーリー

マレー諸島に位置する島国パナウは、独裁者ベイビー・パナイの圧政下にあり、各地で反政府組織がゲリラ活動を行っています。CIAエージェントであるリコ・ロドリゲスの任務は、組織の最高機密と資金を持ち失踪した元上官トム・シェルドンを始末すること。リコは、シェルドンの行方を追いながら、パナウの現政権を転覆させるべく、島内で様々な騒乱を引き起こしていきます。

装備・システム

グラップリングフック: リコの標準装備。ワイヤーを射出し、移動や敵の拘束、オブジェクト同士の連結などに使用します。
パラシュート: 無限に使用可能なパラシュート。高所からの降下や、乗り物からの脱出に役立ちます。グラップリングフックとの組み合わせは本作ならではのアクションです。
PDA: マップ、ナビゲーション、アイテム注文、ゲーム進行状況などを確認できます。ブラックマーケットへのアクセスも可能です。
ブラックマーケット: ストーリーを進めると利用可能になる武器・乗り物の購入、アップグレードが行える場所です。購入したアイテムは、ヘリコプターでリコのいる場所まで配達されます。ファストトラベル機能も利用可能です。
パナウスター: 政府の施設であることを示すマーク。破壊するとカオスポイントを獲得できます。

舞台：パナウ共和国

東南アジアの東インド諸島に位置する島国。独裁者ベイビー・パナイが統治しており、国家予算の多くを軍備に費やしています。国内には砂漠、雪山、ジャングルなど多様な地形が存在し、185もの都市や村が存在します。

パナウ市: 首都。金融街や居住区、港湾地区などから構成され、高層ビルが立ち並ぶ近代的な都市です。
ラマイ・ラキャト諸島: 首都の南半分を含む島嶼地域。
西タナ・ラヤ: 首都の北半分からベラワン・ベサー山脈にかけての地域。
パナウ・テンガ湾: パナウ中央部の湾。
ベラワン・ベサー山脈: パナウ北部の雪山地帯。軍事基地や仏教寺院が多く存在します。
ペラウ群島: パナウ北東部の群島地域。軍港や海上リグがあります。
東タナ・ラヤ: タナ・ラヤ山周辺の広大な地域。宇宙センターやスキーリゾートなどがあります。
ラウタン・ラマ砂漠: パナウ西部の砂漠地帯。イスラム建築の村が多くあります。
センジャカラ諸島: パナウ南西部の島嶼地域。高級ホテルがあります。
セラタン群島: パナウ南東部の島嶼地域。軍事施設が多く存在します。
ハンツ島: パナウ北西端の島。地元民から呪われていると恐れられています。

ゲームシステム

任務: CIAからのエージェンシーミッション、各組織からのファクションミッション、レースアタックなどがあります。
ヒートレベル: 軍事施設への侵入や破壊行為、民間人への殺傷などで上昇します。レベルが上がると政府軍の武装が強化されます。
カオスポイント: 軍事施設や政府関連施設を破壊することで上昇します。ミッションの受注に必要です。
ライフ: 自動回復制を採用。救急キットで全回復します。ライフキット入手で最大ライフが増加します。

登場組織

CIA: リコが所属する情報機関。
ローチ: ラザク・ラズマンが率いる裏社会組織。
リーパー: ボロ・サントシが率いる反政府ゲリラ。
ユーラ・ボーイ: スリ・イラワンが率いる武装勢力。
ブラック・ハンド: 国際的な民間軍事会社。
パナウ政府: ベイビー・パナイが率いる政府軍。

日本語版

2010年6月10日にスクウェア・エニックスから発売。日本語字幕と音声が追加されましたが、海外版から一部仕様が変更されています。

民間人への攻撃・殺傷が不可能
反政府勢力の増員・配置の抹消
* 勢力ミッション数の削減

これらの変更は、CEROレーティングを引き下げるための措置でした。

『Just Cause 2』は、その自由度の高いゲームプレイと、爽快感あふれるアクションで、多くのプレイヤーを魅了しました。

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