Jストリーム

株式会社Jストリームの概要と歴史

株式会社Jストリームは、東京都港区に本社を置く企業で、インターネット上でのコンテンツ配信のための通信インフラ、すなわちコンテンツデリバリネットワーク（CDN）を専門としています。1997年に設立された本会社は、日本国内において初期にCDNを構築した企業の一つとして知られています。特に、JストリームのCDNは、特定のISPネットワーク内での負荷分散ではなく、日本国内の主要ISPにキャッシュサーバーを分散配置し、広域にわたる負荷分散ネットワークを形成しています。これにより、安定したコンテンツ配信が実現されているのです。

CDNの特長

同社のCDNは、グローバルなCDNであるAkamaiとは異なり、日本国内配信に特化したRegional CDNです。このため、国内のイベントにおけるライブ配信サービスに強みを持っています。たとえば、東京国際映画祭のライブ配信や、H-IIAロケットの打ち上げの様子もJストリームのCDNを利用して行われた事例です。これらの配信は、質の高いパフォーマンスと安定性を兼ね備えており、多くの利用者から高評価を得ています。

企業の沿革

1997年

• - 5月: 国際電信電話株式会社、NTTPCコミュニケーションズ、トランス・コスモス株式会社、Progressive Networks, Inc.からの出資により、リアル・ストリーム株式会社を設立（資本金4億8000万円）。
• - 6月: 商号を株式会社ジェイストリームに変更。
• - 8月: ライブストリーミング配信サービスを開始。

1998年

• - 8月: オンデマンド配信サービスを開始。

1999年

• - 10月: トランス・コスモス株式会社の子会社となる。

2001年

• - 3月: トランスコスモスの子会社であるトランス・コスモス・ユー・エス・エイ・インクの子会社になる。
• - 9月: 東京証券取引所マザーズに上場。

2002年

• - 11月: 商号を株式会社Jストリームに変更。

2004年

• - 7月: トランスコスモスの子会社であるトランスコスモス インベストメンツ アンド ビジネス ディベロップメント インクの関連会社になる。

2005年

• - 9月: オンキヨー株式会社と連結子会社の株式会社CO3を設立。

2009年

• - 2月: トランスコスモスが筆頭株主となる。

2012年

• - 12月: 第2位株主のNTTPCコミュニケーションズが株式を売却。

2016年

• - 1月: ビムーブ株式会社に出資し、連結子会社化。
• - 4月: ビムーブ株式会社を吸収合併。

2017年

• - 8月: 株式会社イノコスの株式を取得し、連結子会社化。

技術・サービス

Jストリームが提供する主なサービスには、ストリーミング技術とコンテンツデリバリネットワークが含まれています。これらの技術を活用することで、クライアントは高品質な映像コンテンツの配信を実現できます。

日本国内でのコンテンツ配信のパイオニアとして、Jストリームは今後も更なる技術革新を続けていくことでしょう。

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