K・K・ダウニング

K.K.ダウニング：ヘヴィメタル界の伝説

ケネス・キース・ダウニング・ジュニア（K.K.ダウニング）は、1951年生まれのイギリス人ギタリストであり、ヘヴィメタルバンド、ジューダス・プリーストの創設メンバーの一人としてその名を知られています。1970年から2011年までの長きにわたり、グレン・ティプトンと共にバンドのリードギターを務め、数々の名作を生み出しました。

幼少期から音楽への目覚め

ダウニングの幼少期は、父親からの虐待という困難なものでした。早く家を出たいという思いから、15歳で学校を中退し、住み込みの仕事に就きます。そんな中、ジミ・ヘンドリックスの演奏を見たことがきっかけでギターに目覚め、独学で腕を磨きました。ジミとの出会いは彼に大きな影響を与え、音楽の道を志す決意を固めました。

ジューダス・プリースト結成

いくつかのバンドを経て、ダウニングは同級生のイアン・ヒルらと共にFREIGHTを結成。その後、活動を停止していた地元のバンド、ジューダス・プリーストの名前を引き継ぎ、新たなスタートを切ります。これが、後のヘヴィメタルシーンを牽引するジューダス・プリーストの誕生でした。

ジューダス・プリーストでの活躍

1969年から2011年までの42年間、ダウニングはジューダス・プリーストのギタリストとして、数々のアルバム制作とツアーに参加しました。グレン・ティプトンとのツインギターはバンドのサウンドを特徴づけ、彼らの楽曲は世界中のメタルファンを魅了しました。

代表作には、「Rocka Rolla」、「運命の翼」、「背信の門」、「ブリティッシュ・スティール」、「ペインキラー」などがあり、これらのアルバムはヘヴィメタルの歴史に名を刻む金字塔となっています。

突然の脱退とその後

2011年、ダウニングは突然ジューダス・プリーストからの脱退を発表。その理由は明らかにされませんでしたが、友好的なものではなかったことが示唆されています。脱退後、彼は後輩バンドのプロデュースや、自身の所有するゴルフコースとホテルの運営に携わりますが、2017年に破産してしまいます。

KK'sプリースト結成と現在

2020年、ダウニングは元ジューダス・プリーストのメンバーであるティム・オーウェンズと共に、KK'sプリーストを結成し、音楽活動を再開します。2021年にはデビューアルバム「サーモンズ・オブ・ザ・シナー」をリリースし、再びメタルシーンにその存在感を示しました。

2022年には、ジューダス・プリーストがロックの殿堂入りを果たし、ダウニングも受賞メンバーとして式典に出席。往年の名曲を披露し、ファンを熱狂させました。

K.K.ダウニングは、その才能と情熱でヘヴィメタル界に多大な影響を与えたギタリストです。ジューダス・プリーストでの輝かしい功績、そしてKK'sプリーストとしての新たな挑戦は、これからも多くのファンを魅了し続けるでしょう。

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