K-3 (小銃)

K-3 自動小銃

K-3は、アルメニア国防省の軍事産業部によって開発され、ガルニラー社が製造するブルパップ方式の自動小銃です。AK系統の信頼性を持ちながら、ブルパップ化による性能向上が図られています。

開発の経緯

K-3は1996年10月に初めて公開されました。しかし、公開当初は約40挺程度しか生産されておらず、本格的な量産には至っていませんでした。開発や生産は極秘裏に進められているため、詳細は不明な点が多いです。2006年の軍事パレードで特殊部隊がK-3を所持しているのが確認されており、一定数が特殊部隊向けに生産されていると考えられています。

構成と特徴

K-3は、AK-74をブルパップ方式に再設計した自動小銃です。ブルパップ方式への変更に伴い、従来の銃床とハンドガードが廃止され、レシーバー後端にプラスチック製の銃尾が追加されました。レシーバーも延長され、プラスチック製のグリップとトリガーが配置されています。

銃尾を取り付けるために、レシーバーカバーは長方形に変更され、分解ボタンの位置もレシーバー後端から上部に移されました。ガスチューブからガス導入部までを覆うようにプラスチック製のハンドガードが追加され、ガスチューブカバーもプラスチック製に変更されています。ガス導入部とフロントトラニオンには、再設計されたアイアンサイトが備わっています。

レシーバー左側面にはサイドマウントレールがあり、独自の照準器であるPSR-3の他、PSO-1などの対応する照準器を取り付けることが可能です。独自の形状を持つ銃口装置は、ライフルグレネードの投射に対応しています。正式量産モデルでは無改造で投射できますが、初期生産モデルでは専用のアダプターが必要でした。射撃モードは、フルオート、セミオートに加えて、バースト射撃が可能です。

プラスチックパーツはナイロンベースの硬質プラスチックで作られており、初期生産モデルでは緑色または茶色に着色されていましたが、正式量産モデルからは黒色に着色され、滑り止めの溝が追加されています。

性能

K-3は、AK-74の信頼性と耐久性を受け継ぎつつ、ブルパップ方式への変更によって、反動、精度、重心位置、取り回しなどの面で性能が向上しています。しかし、ブルパップ方式特有の欠点も抱えています。

参考文献

https://web.archive.org/web/20100417153207/http://www.janes.com/articles/Janes-Infantry-Weapons/K-3-5-45-mm-assault-rifle-Armenia.html
https://en.topwar.ru/13422-oruzhie-armenii.html

関連項目

AK／AKM
AK-74

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