KAPPEI

『KAPPEI』（カッペイ）とは

『KAPPEI』は、若杉公徳による日本のギャグ漫画作品。『ヤングアニマル』（白泉社）にて2011年から2014年まで連載されました。作者は前作『デトロイト・メタル・シティ』でも知られています。

ストーリー

物語は、1999年にノストラダムスの大予言を信じ、来るべき世紀末に備えて厳しい修行を積んできた男たちを中心に展開されます。彼らは「無戒殺風拳」という強力な拳法を会得しましたが、世界は滅亡せず、彼らは活躍の場を失ってしまいます。

2011年、師範は弟子たちに解散を告げ、主人公のカッペイは東京へと向かいます。そこで彼は、現代社会の常識とのギャップに戸惑いながらも、恋や友情、そして自身の存在意義を見つけていくことになります。

作品の特徴

ギャグ要素: 『北斗の拳』のような世界観を信じていた男たちが、現代社会で繰り広げるズレた行動や勘違いが笑いを誘います。
ラブコメ要素: 主人公カッペイの、一途で純粋な恋模様が描かれます。しかし、そのアプローチはズレており、笑いを誘う要素となっています。
個性的なキャラクター: 無戒殺風拳の使い手たちは、それぞれ強烈な個性を持っており、物語を盛り上げます。
パロディ要素: 作中には、『北斗の拳』や『魁!!男塾』など、様々な作品のパロディが登場します。

登場人物

勝平（カッペイ）: 主人公。無戒殺風拳の使い手で、獅闘流の達人。純粋で正義感が強い。
啓太（ケイタ）: 勝平が東京で出会う大学生。勝平の男らしさに惚れ込み、彼を家に住まわせる。
山瀬 ハル（ヤマセ ハル）: 女子大生。勝平が一目惚れする相手。明るく優しい性格。
守（マモル）: 勝平の兄弟子。蛇戦流の使い手。「クール」が口癖。
師範（シハン）: 無戒殺風拳の師匠。ノストラダムスの予言を信じている。
正義（マサヨシ）: 勝平の兄弟子。馬跳流の使い手。都会に出てヤンキーとなる。
俊也（シュンヤ）: 勝平の兄弟子。鳳翔流の使い手。ラーメンの食い逃げを繰り返している。
英雄（ヒデオ）: 勝平の兄弟子。龍咆流の使い手。無戒殺風拳最強の戦士。

実写映画

2022年には、『KAPPEI カッペイ』のタイトルで実写映画が公開されました。監督は平野隆。主演は伊藤英明が務めました。映画では、時代設定が2022年に変更され、キャラクターの年齢も引き上げられています。

まとめ

『KAPPEI』は、世紀末を信じて修行に明け暮れた男たちが、現代社会で繰り広げる騒動を描いたギャグ漫画です。笑いあり、涙あり、そして熱い友情ありの本作は、幅広い層に楽しめる作品となっています。

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