KAT-TUN×3

KAT-TUNの初冠番組『KAT-TUN3』：人気を博したバラエティ番組の全貌

2005年、日本テレビ系で放送された『KAT-TUN3』は、ジャニーズの人気グループKAT-TUNにとって初の冠番組であり、バラエティ番組としての挑戦でもありました。当時「バリューナイトフィーバー」(現「サタデーバリューフィーバー」)枠で2回にわたって放送されたこの番組は、高い視聴率を獲得し、再放送されるほどの好評を博しました。

番組内では、KAT-TUNメンバーの知られざる一面を浮き彫りにする企画が満載でした。まず注目を集めたのは、メンバー間のリーダーを決める企画です。3つの課題に挑戦し、その判断力によってリーダーを選ぼうという試みでしたが、結果はまさかの決着に至らず、視聴者を楽しませました。

また、番組を象徴する企画として挙げられるのが、「美容室CUT-TUN」です。メンバーが3つのペアに分かれ、現役の美容師相手にシャンプー対決を繰り広げました。技術面だけでなく、チームワークや臨機応変な対応なども評価対象となり、白熱した戦いが繰り広げられました。田中・中丸コンビが勝利を収めたこの企画は、メンバーそれぞれの個性と才能を改めて見せる機会となりました。

さらに、メンバーそれぞれの個性に合わせた役割分担も決定されました。セクシー担当、たくましい担当、MC、癒し担当、ナルシスト担当、そしてアキバ系担当という、6つの個性的な役割が、メンバーの持ち味を反映した結果として決定しました。この企画を通して、個々のメンバーの魅力が再確認され、グループとしての多様性が強調されました。

第2回放送では、ゲストとして女優MEGUMIを迎えてのデート対決が展開されました。横浜を舞台に、MEGUMIとメンバーがそれぞれデートし、最も楽しかったメンバーを選ぶという企画です。上田竜也が1位を獲得するなど、メンバーの意外な一面や、MEGUMIとの軽妙なやりとりが視聴者の心を掴みました。

『KAT-TUN3』は、四国地区を除く全国で放送され、その高い人気を証明しました。この番組は、後の『カートゥンKAT-TUN』(2007年4月～2010年3月放送)へと繋がる礎となり、KAT-TUNのバラエティ番組における成功の始まりとなりました。『SMAP×SMAP』のような人気番組を意識したタイトルも話題となりました。

『KAT-TUN3』は、単なるバラエティ番組にとどまらず、KAT-TUNメンバーの個性を際立たせ、グループの魅力を多角的に提示した、記念碑的な番組と言えるでしょう。リーダー決めやシャンプー対決、デート対決など、バラエティに富んだ企画の数々は、現在でも多くのファンから語り継がれ、その人気は衰えることを知りません。

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