KBCオーガスタゴルフトーナメント

KBCオーガスタゴルフトーナメント

KBCオーガスタゴルフトーナメントは、九州朝日放送が主催するプロゴルフトーナメントで、日本ゴルフツアー機構（JGTO）に公認されています。1973年に福岡市東区の福岡カンツリー倶楽部和白で初めて開催され、以来毎年行われてきました。1992年以降は福岡県糸島市の芥屋ゴルフ倶楽部が主な開催場所となり、八月下旬に行われる夏の一大イベントとして位置付けられています。

大会の歴史と変遷

大会は初回から現在に至るまで数多くのプロゴルファーが集結し、特に九州地域でのゴルフの普及にも寄与してきました。例年このトーナメントは国内男子ツアーで唯一、高麗グリーンが使用され、独特のプレースタイルを選手たちにもたらします。2023年の時点で、賞金総額はおよそ1億円、優勝賞金は2000万円です。

過去にはダイワ精工や久光製薬、アンダーアーマーなど、さまざまな企業が特別協賛してきました。特に2008年から2013年までの間は、水素水製造メーカーのVanaHが冠スポンサーとして参加し、大会名が「VanaH杯KBCオーガスタゴルフトーナメント」となりました。近年では、2021から2024年にかけてSansanが特別協賛となり、大会名は「Sansan KBCオーガスタゴルフトーナメント」となりました。

学生選手への道

大会の歴史の中でも特に注目されるのは、2009年8月29日に行われた予選ラウンドでの出来事です。当時14歳21日のアマチュア選手、伊藤誠道が通算3アンダーで54位に進出し、ツアー最年少予選通過の記録を樹立しました。この記録は、2004年に伊藤涼太が保持していた14歳2か月7日の記録を更新するものでした。

大会の演出と放送

大会は毎年、音楽面においても注目されており、2008年からは大会イメージソングが設定されています。2008年から2016年まではTUBEが、2017年から2019年まではコブクロが、さらに2021年以降はEXILEが担当しています。また、2023年には大会ロゴも刷新され、2024年から新しいデザインが登場します。

テレビ中継

KBCオーガスタゴルフトーナメントは福岡・佐賀エリアのローカル局で生中継されるほか、テレビ朝日系列の全国ネットでも放送されます。2024年の大会においては、2日目と3日目の模様が福岡・佐賀ローカルで、生中継中かつ最終日には全国ネットで放送される予定です。地上波の実況は、経験豊かなアナウンサー陣が務め、特別ゲストを招くことで視聴者を楽しませています。CS放送でも別途放送が行われ、多角的な視点で大会の魅力を伝える工夫が凝らされています。

未来への挑戦

さらに、九州朝日放送は「ジュニア育成プロジェクト」も展開し、次世代のゴルフ選手を育成する取り組みを行っています。このプロジェクトは全国の高等学校ゴルフ選手権大会などの結果から優れた選手を選抜し、彼らの成長を支援することを目的としています。特に中高生を対象とした競技も行われており、優勝者には本大会への出場権が付与される特典があります。このように、KBCオーガスタゴルフトーナメントは単なるプロゴルフトーナメントにとどまらず、次世代育成の場としても重要な役割を果たしています。

もう一度検索