KBCニュース ハーツトゥハーツ

KBCニュース ハーツトゥハーツ

『KBCニュース ハーツトゥハーツ』は、1989年4月3日から1992年10月2日まで九州朝日放送（KBCテレビ）で放送されていた福岡県向けのローカルニュース番組です。この番組は、平日の夕方に地域の最新情報を届けることに特化し、視聴者に愛されてきました。番組名の「ハーツトゥハーツ」は、視聴者との心のつながりを大切にしたいという思いが込められています。

番組のスタートと進化

『KBCニュース ハーツトゥハーツ』は、1989年3月31日まで放送されていた前番組『KBCニュースプラザ』の後継としてスタートしました。この新しい番組は、基本的には『KBCニュースプラザ』のスタイルを引き継いでおり、多くの視聴者にとって親しみやすい形でニュースを提供しました。当初、番組は『ニュースシャトル ANN』のローカルパートとして35分間放送されましたが、1989年10月2日からは『600ステーション ANN』のローカルパートへと移行し、放送時間が短縮され、18時30分から25分間の枠になりました。

競争の激しいニュース番組界

この時期、東京の民放テレビ局は夕方のニュース番組の大型化を進めており、九州の各局も影響を受けていました。福岡を中心に放送するテレビ西日本はニュース枠を『TNCスーパータイム NEWS&SPORTS』として統合し、RKB毎日放送や福岡放送も全国ニュースとの連携を強化しました。それに対抗するかのように、KBCも『ハーツトゥハーツ』を通じて地域の視聴者へのサービスを図ったのです。

番組の終焉とその後

『KBCニュース ハーツトゥハーツ』は、1992年10月2日をもって3年半の歴史に幕を閉じ、同年10月5日には後継番組『KBCニュースピア』がスタートしました。番組の最後のキャスターであった松井伸一さんは、その後FM九州（現・CROSS FM）で開局に携わり、九州朝日放送を退職後はFM九州に完全移籍しました。彼の貢献は今もなお、ラジオメディアの発展に寄与しています。

放送時間

『KBCニュース ハーツトゥハーツ』は、月曜から金曜の18時20分から18時55分の時間帯に放送されていましたが、1989年10月2日からは18時30分から18時55分に放送時間が変更され、25分に短縮されました。

歴代キャスター

この番組では、さまざまなキャスターが活躍しました。男性では、松井伸一さん、近藤久夫さん（現・大分朝日放送総務局長）、吉田俊之さんが登場し、女性キャスターには小山田京子さん、久村洋子さん、大岡千嘉子さんらが在籍していました。それぞれが特徴を持ちながら、視聴者に信頼されるニュース報道を行っていました。

週末ニュース

また、週末版には独自のタイトルは存在しませんでしたが、1990年10月6日から1993年3月28日までの期間において、『ANN 530ステーション』の後半の内容を紹介していました。これもまた、地域の情報を視聴者に届ける一環としての役割を果たしていました。

こうして、『KBCニュース ハーツトゥハーツ』は福岡県のローカルニュースの一翼を担った歴史的な番組となり、地域の人々に密着した情報を提供し続けたのでした。

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