KEN-JIN

KEN-JIN（ケン・ジン）

『KEN-JIN』は、1997年4月18日から2005年4月1日まで、中国放送（RCCテレビ）で放送されていた人気バラエティ番組です。横山雄二アナウンサーの企画・立案により始まったこの番組は、深夜のローカル枠でありながら、多くの著名人をゲストに迎え、広島県内でのロケを行うスタイルが特徴的でした。

放送の特徴と背景

『KEN-JIN』は、広島の地元色を重視し、地元の人々や文化を巻き込んだバラエティ番組として、視聴者に親しまれました。特に、著名人が広島を訪れることで地域の観光や文化も広められるなど、地域とのつながりが強い番組でした。また、逆にKEN-JINクルーが東京や大阪へ出かけて有名人と共演することもあり、これにより広島だけでなく全国的にも注目されることがありました。

放送初期から人気を博し、平均視聴率は6%台を維持。このような調子で、深夜番組としては異例の8年間という長寿番組となり、地域の名物番組として多くのファンに愛されました。

出演者とキャスティング

この番組では、レギュラーとして横山雄二、有吉弘行、森脇和成が活躍しました。森脇は2004年に脱退し、その後劇団ひとりが新たに加入して活躍しました。また、KEN-JINギャルと呼ばれる女性メンバーも出演し、視聴者の目を引く存在でした。出身地の広島に精通した声優たちがナレーターとして参加したことも、本番組の個性を際立たせていました。

KEN-JIN BANDの結成

2001年には「KEN-JIN BAND」が結成され、番組内で様々な楽曲が制作されました。このバンドは、MCたちが中心となり、広島出身のアーティストたちをパートに迎えて音楽活動を続けていきました。2004年には、オリジナルアルバムも発表し、全国ネットでの出演を果たすなど、幅広い活動を行いました。

番組の発展と変遷

2004年4月、番組はリニューアルを行い『KEN-JIN DX』と改題されました。このリニューアルにより、かつてのピンクネタ等の企画が撤廃され清潔感のある形に生まれ変わりました。しかし、視聴者からの支持は高かったものの、番組側の意向とは裏腹に終了となってしまった背景には、制作側とテレビ局内の緊張関係もあったようです。

終了とその後

2005年4月1日をもって、8年間の放送は終了を迎えましたが、KEN-JINの影響はその後も多くの場面で見ることができました。特に、有吉弘行が2015年以降に制作に関わった特番『有吉カンパニー』では、スタッフが再集結し、KEN-JINの懐かしの映像も多く挿入されてきました。

このように、『KEN-JIN』は単なるバラエティ番組に留まらず、地元文化の発信者として、また数多くのアーティストやコメディアンを育てた水路となった重要な番組であったと言えるでしょう。

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