KEY FOR LIFE

茅原実里「KEY FOR LIFE」解説

「KEY FOR LIFE」は、声優・歌手として活躍する茅原実里さんの11枚目のシングルです。2011年2月9日にGloryHeavenからリリースされました。

作詞は数々の楽曲を手掛けるこだまさおりさん、作曲は藤末樹さんとYUMIKOさんが担当。茅原さんの代表曲の一つとして、ファンに愛されています。

概要

この楽曲は、茅原さんがパーソナリティを務めるラジオ番組『茅原実里のradio minorhythm』のオープニングテーマとして使用されました。また、カップリング曲の「ひとりにひとつの永遠」は同番組のエンディングテーマに起用。シングルとしては、前作「Freedom Dreamer」から約半年ぶりのリリースとなりました。

特筆すべき点として、10枚目のシングル「Defection」と同時発売されたことが挙げられます。茅原さんにとって初のシングル2枚同時リリースであり、2作にはそれぞれテーマが設定されました。

「KEY FOR LIFE」は「ハッピーサイド」をテーマとしており、聴く人に元気と希望を与えるような明るい楽曲に仕上がっています。PVは湯河原町のハウススタジオで撮影され、ジャケットデザインはデビューアルバム『HEROINE』のジャケットを手掛けたスタッフが担当。茅原さんは当時を懐かしみながら制作に臨んだそうです。

ちなみに、制作順としては「Defection」が先だったため、対照的な作品にするという意図があったとのことです。

チャート成績

「KEY FOR LIFE」は、2011年2月9日付のオリコン週間シングルチャートで16位を獲得しました。初動売上は約0.8万枚と、前作と同水準を維持。また、同時発売された「Defection」が15位を獲得したことで、自身初のシングル2作同時TOP20入りを果たしました。

オリコンデイリーチャートでは、2011年2月9日付で10位を獲得。「Defection」が9位を獲得したことで、茅原さんの作品として初のトップ10に2作同時ランクインという記録を打ち立てました。トップ10入りは「PRECIOUS ONE」から5作連続となります。

批評

CDジャーナルは、「キラキラした雰囲気のシンセサイザーと爽快なダンスビートが特徴の明日を信じる力が沸いてくる曲である」と評しており、楽曲の持つポジティブなエネルギーを高く評価しています。

収録曲について

1. KEY FOR LIFE
作詞：こだまさおり、作曲：藤末樹・YUMIKO、編曲：藤末樹
ラジオ番組『茅原実里のradio minorhythm』オープニングテーマ
茅原さんは、初めて楽曲を聴いた際「キラキラしている」と感じ、ライブの光景が目に浮かんだそうです。歌詞については「優しい言葉の中に強さが秘められている」と感じ、春から新生活を始める人々を応援する曲になったと語っています。
当初は3rdアルバム『Sing All Love』収録の「Falling heaven's now」のような雰囲気をイメージしていましたが、レコーディングが進むにつれて1stアルバム『Contact』収録の「ふたりのリフレクション」のような前向きな曲へと変化していったそうです。

2. Happy Kaleidoscope
作詞：こだまさおり、作曲・編曲：増田武史（Smile Company）
タイトルに「Kaleidoscope（万華鏡）」という言葉が入っているように、キラキラとしたイメージで、ノリが良く可愛らしい楽曲です。ごく普通の女の子の日常を描きつつ、未来に向かって前向きに進んでいく様子が表現されています。

3. ひとりにひとつの永遠
作詞：畑亜貴、作曲・編曲：菊田大介（Elements Garden）
ラジオ番組『茅原実里のradio minorhythm』エンディングテーマ
ウエディングソングとして制作され、茅原さんは「大切な人の結婚式で歌いたい」と語っています。
ファンクラブ『m.s.s』では、この楽曲をテーマにした「みのりんブライダル」という企画が開催され、メンバー同士の結婚式で茅原さんが歌唱するというサプライズが行われました。
* 「Defection」の収録曲を含めた全6曲の中で、最後にレコーディングされた楽曲です。

「KEY FOR LIFE」は、茅原実里さんの音楽キャリアにおいて、新たな一面を見せた重要な作品と言えるでしょう。ハッピーなメロディと前向きな歌詞は、多くのファンを魅了し続けています。

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