KOTOKOノコト

「KOTOKOノコト」は、シンガーソングライターKOTOKOがパーソナリティを担当するラジオ番組です。エフエム北海道（AIR-G'）で、2004年 7月3日に放送を開始しました。KOTOKO自身の出身地である北海道でのレギュラー番組として、長年にわたり多くのリスナーに親しまれています。

番組のコンセプトは、リスナーを「生徒」に見立てた架空の学園「ソラカゼ学園」です。KOTOKOは校長という立場で、音楽にまつわる話題はもちろんのこと、リスナーから寄せられる恋愛に関する悩みや、将来の進路についての真剣な相談など、幅広いテーマについて語りかけます。まるで学校のホームルームのような、親しみやすい雰囲気で進行されます。

番組の制作は、基本的にエフエム北海道のスタジオで行われています。KOTOKOがライブツアーなどで多忙な時期には、数回分の収録をまとめて行うこともあります。番組開始当初はすべて収録形式でしたが、2006年頃からは生放送も実施されるようになりました。これにより、よりリアルタイムでのリスナーとの交流が可能となっています。

番組の放送時間は何度か変更されています。現在の放送時間は木曜日の25時00分から25時30分（金曜日午前1時00分から1時30分）です（2024年4月4日以降）。過去には土曜日の18時台、日曜日の21時台、木曜日の25時台後半などにも放送されていました。特に日曜日の放送時には、衆議院議員総選挙の開票速報により放送時間が短縮された例もあります。

パーソナリティは番組開始から一貫してKOTOKOが務めています。

番組内には、リスナーからの投稿を紹介したり、特定のテーマでKOTOKOが話したりする様々なコーナーがあります。主なコーナーとしては以下のようなものがあります。

コットングルメ / オトナのコットングルメ: KOTOKOが「北海道一のスナック博士」を自称し、おすすめのスナック菓子情報や、リスナーからの情報を紹介するコーナーでした。2016年に放送時間帯が変更された際に「オトナのコットングルメ」とリニューアルされ、お勧めの酒の肴や、それに合う酒について紹介する内容になりました。
KOTOKOと恋バナ: 恋愛に関して、これから恋を始めたい、現在進行中、あるいは終わってしまったなど、様々な段階にあるリスナーからのエピソードや相談を取り上げます。
KOTOKOトススメ: リスナーが抱える進路についての悩みや相談に答えるコーナーです。
KOTOKOのコゴト: リスナーが日常で経験した出来事に対し、KOTOKOに小言を言ってほしい、あるいは喝を入れてほしいという依頼に応えるコーナーです。
うさぎとかめ / 新生ソラカゼ学園: 通称「うさかめ」。KOTOKOの自宅でうさぎとかめを飼っているという話が名前の由来となっています。「私立ソラカゼ学園」の生徒であるリスナーから、毎月設定されるテーマに沿った投稿を募集・紹介します。2016年度から「新生ソラカゼ学園」に名称が変更されました。このコーナーでは、年度初めの4月に「入学/進級手続き」と称し、リスナーの聴取年数や簡単な自己紹介を募集するのが恒例となっています。
うたいたいうた: KOTOKO自身がカバーしてみたい楽曲や、リスナーからKOTOKOにカバーしてほしい楽曲のリクエストを紹介するコーナーです。

これらのコーナーの他にも、番組のエンディングでは、リスナーやその家族、友人の誕生日を読み上げるなど、リスナーとの距離の近さを感じさせる企画も行われています。

KOTOKOノ大ゴト

「KOTOKOノコト」から派生した特別番組として、「KOTOKOノ大ゴト」が不定期に放送されています。これは通常の30分番組とは異なり、数時間にわたる長時間スペシャル番組です。

過去には、札幌雪まつりに関連した特番（第1回）、札幌駅構内のサテライトスタジオからの公開生放送（第2回）など、特別な企画で放送されました。第5回放送では、リスナーから募集した「好きな言葉」をもとにKOTOKOが作詞したオリジナル楽曲「Radioは今日もうたってる」が初披露されるという記念すべき企画も行われました。また、第6回放送では、ニューアルバムの発売を記念し、コラボレーション相手である高瀬一矢をゲストに迎えて、二人が手掛けた楽曲の人気ランキングを発表するなど、毎回趣向を凝らした内容で放送されています。これらの特番は、通常の番組では扱えないようなボリュームや企画を実現し、リスナーに特別な時間を提供しています。

「KOTOKOノコト」および「KOTOKOノ大ゴト」は、KOTOKOの音楽活動と並行して、彼女の人柄や考え方、そしてリスナーとの温かい交流を感じられる場として、放送開始から20年近くにわたり続いています。

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