KTorrent

KTorrentは、KDEデスクトップ環境に統合されたBitTorrentクライアントであり、BitTorrentネットワークを介して効率的にデータをダウンロードすることを目的としています。他の多くのクライアントと同様に、Torrentファイルを使用して、インターネット上にあるさまざまな種類のファイルをダウンロードできます。

主な機能と特徴

選択ダウンロード: BitTorrentアーカイブから、特定のファイルのみをダウンロードすることが可能です。これにより、必要なファイルだけを効率的に取得できます。
転送レート制御: ダウンロードおよびアップロードの速度を細かく設定できます。これにより、ネットワーク帯域幅を適切に管理し、他のアプリケーションへの影響を最小限に抑えられます。
プロトコル暗号化: 通信内容を暗号化することで、プライバシーを保護し、ISPによるトラフィックシェーピングを回避できます。
分散ハッシュテーブル (DHT): トラッカーを使用せずにTorrentをダウンロードできます。これにより、トラッカーサーバーが停止した場合でも、ダウンロードを継続できます。

高度な機能

BitTorrent検索: 内蔵の検索機能を使って、Torrentファイルを直接検索できます。これにより、Webブラウザを開かずに必要なファイルを見つけられます。
IPアドレスブロック: 特定のIPアドレスからの接続をブロックすることで、不要なピアとの接続を回避できます。
インポート機能: 他のBitTorrentクライアントで開始された転送タスクをインポートし、ダウンロードを再開できます。これにより、クライアントを切り替える際に中断することなくダウンロードを続けられます。
UDPトラッカーサポート: UDPトラッカーをサポートすることで、より効率的なトラッカー通信が可能です。
ユニバーサルプラグアンドプレイ (UPnP): ルーターのポートフォワーディングを自動的に設定することで、ネットワークの設定を簡略化します。
RSSフィード購読: RSSフィードを購読することで、新しいTorrentファイルを自動的にダウンロードできます。
AutoIP: 同じLAN内のピアを自動的に検出し、高速なローカルダウンロードを可能にします。
Webブラウザインターフェース: ウェブブラウザからKTorrentを操作できます。これにより、リモートからでもダウンロードを管理できます。
スケジューラ: ダウンロードおよびアップロードの帯域幅をスケジュールに基づいて調整できます。これにより、特定の時間帯に帯域幅を優先的に利用できます。

バージョン履歴

バージョン2.1では、インターフェースが完全に再設計され、Torrentファイルのグループ化機能が追加されました。これにより、複数のタスクを同時に実行する場合でも、インターフェースが整理され、管理しやすくなりました。また、DHTの機能も拡張されました。

関連情報

KDE
BitTorrent'>BitTorrent

外部リンク

KTorrent公式サイト

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