KaTeX

KaTeX：高速なWeb数式表示ライブラリ

KaTeXは、Webブラウザ上で数学記号を美しく表示するためのクロスブラウザJavaScriptライブラリです。その設計において、特に速度と使いやすさが重視されています。

元々はカーンアカデミーによって開発され、2014年9月にはGitHubのトレンドプロジェクトのトップ5にランクインするなど、公開当初から高い注目を集めました。

KaTeXの主な特徴

KaTeXが提供する数式レンダリングには、以下のような特徴があります。

高速性: 数式を同期的にレンダリングするため、ページの再配置（リフロー）が不要です。これにより、スムーズな表示体験を提供します。
印刷品質: レイアウトは、数式組版システムとして広く利用されているTeXを基にしています。これにより、印刷物と同等の美しい数式表示が可能です。
自己完結型: 外部への依存関係が少ないため、他のライブラリとの連携や、プロジェクトへの組み込みが容易です。必要なファイルをまとめて配布・管理できます。
サーバーサイドレンダリング: サーバー上でHTMLを生成するオプションが用意されています。例えば、Node.jsを使用して数式を事前にレンダリングし、プレーンなHTMLとして送信することで、クライアント側の負荷を軽減し、SEO対策にも貢献します。

MathJaxとの比較

KaTeXは、MathJaxと比較して、La[[TeX]]の数学表記機能のうち、より小さなサブセットを実装しています。そのため、MathJaxほど多くの記号や環境をサポートしていませんが、その分、高速なレンダリングを実現しています。用途に応じて、どちらのライブラリを選択するか検討する必要があります。

関連情報

MathML：数式を記述するためのXMLベースのマークアップ言語。

外部リンク

KaTeX 公式ウェブサイト
KaTeX is a (partial) alternative to (some of) MathJax
KaTeX - a new way to display math on the Web
* TeX/wiki/Comparison-to-MathJax'>KaTeX-MathJax comparison

KaTeXは、高速性と美しい数式表示を両立した、Web開発者にとって強力なツールです。数式を多用するWebサイトやアプリケーションにおいて、KaTeXの導入を検討する価値は大いにあるでしょう。

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