Keen: One Girl Army

『Keen: One Girl Army』の紹介

『Keen: One Girl Army』は、ブラジルのインディーゲームスタジオCat Nigiriが手掛けたアクションパズルゲームです。この作品は、伝説の女戦士の裔である少女キムが主人公となり、故郷の村の平和を脅かす秘密結社との戦いを描いています。キムの冒険を通じて、プレイヤーはさまざまな戦略を駆使し、敵との駆け引きを楽しむことが求められます。

ゲームシステム

本作の特徴として、キムがローラースケートを履いて直線的に移動する点があります。プレイヤーは彼女を障害物にぶつかるまで進ませることができ、方向転換はできません。ゲームはターン制で、キムの移動と敵の行動が交互に行われます。キムは1ターンでいくつかのマスを移動できる一方で、敵は基本的に1マス進むことに限定されています。これにより、戦略的に行動を考える必要が生じます。

スキルの活用

ゲーム内では、キムがいくつかのスキルを使いこなすことが鍵となります。最初に使えるスキルは「スラッシュアタック」と「クロスアタック」です。さらなるスキルは、各ステージの神殿をクリアすることで入手可能です。ただし、神殿に入る前に「オーバイト」というアイテムを集める必要があります。

スキルは、プレイヤーが適切なタイミングで使用することで、戦局を有利に進められます。例えば、「スラッシュアタック」は敵をすり抜けながら攻撃できますし、「クロスアタック」は近くの敵全員に同時にダメージを与えることができます。また、「コンバットヒール」や「ヒールポーション」といったスキルを駆使すると、厳しい状況からの立ち直りに役立ちます。

主要キャラクター

• - キム (Kim): 主人公の8歳の少女。500年前の女戦士の末裔で、母親の行方を追っています。
• - オババ (Gramma): キムの祖母であり、道場で彼女に技を教えます。
• - Mr. ビーバー (Mr. Beaver): キムの旅に現れ、神殿の位置情報を教えてくれるキャラクターです。
• - サイバーリッチ (Cyberlich): 邪悪な企業の幹部であり、敵を召喚する能力を持っています。
• - モンゴメリー (Montgomery): ポリゴン教団の悪役で、村にモンスターを送り込みます。
• - カアサン (Mother): キムの母親で、悪の教団の最高指導者としてキムと対峙します。

開発の背景

このゲームは、モバイルプラットフォーム向けに設計されたことが特徴です。開発が始まった当初、チームはシンプルな操作のゲームを構想しており、最初はボードゲーム形式のメカニズムを考案しましたが、ターン制の要素を取り入れるうちに独自のスタイルへと進化していきました。舞台は東洋的な雰囲気を持ち、特定の地域に限定せず多様なアジアの美を取り入れています。

開発チームは日本文化からも影響を受けており、キャラクターデザインにはアニメスタイルが反映されています。特にキムのデザインは、「かわいさと不気味さ」が融合しているとのことです。

評価と受賞歴

本作は、様々な場での評価を受けています。例えば、2017年のBIG Festival AWARDSでは「Best Brazilian Game」にノミネートされ、SBGames Curitiba 2017でも「ベストデザイン」にノミネートされました。

『Keen: One Girl Army』は、アクションパズルを通じて戦略的思考を促し、独特のストーリーとキャラクターでプレイヤーを惹きつける魅力的な作品です。

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