Keynote

Keynote（キーノート）とは

Keynoteは、Appleが開発・提供しているプレゼンテーションソフトウェアです。macOS、iOS、iPadOS、そしてvisionOSに対応しており、PagesやNumbersといったアプリケーションと共にiWorkスイートを構成しています。洗練されたインターフェースと豊富な機能を持ち、美しいプレゼンテーション資料を容易に作成できるのが特徴です。

特徴

Keynoteは、スティーブ・ジョブズ氏がNeXT時代に使用していたプレゼンテーションソフト「CONCURRENCE」を参考に開発されました。macOS/iOS/iPadOSの描画機能を最大限に活用し、画像やアニメーションを駆使した、視覚的に訴求力の高いプレゼンテーションを作成できます。PowerPointファイルとの互換性も高く、PDF、HTML、QuickTimeムービーなど、多様な形式での書き出しが可能です。

入手方法

以前はパッケージ版の「iWork」として販売されていましたが、現在はMac App StoreやApp Storeから個別にダウンロードできます。また、2013年10月22日以降にMacまたはiOSデバイスを新規購入したユーザーには、無償で提供されています。

Keynote for iCloud

2015年10月には、Webブラウザ上でKeynoteを利用できる「Keynote for iCloud」が正式にリリースされました。これにより、Windows 10を含む様々なOSから、場所を選ばずにKeynoteの機能を利用できるようになりました。

対応言語

Keynoteは多言語に対応しており、日本語を含む30以上の言語で使用できます。

歴史

Keynoteは、2003年1月7日に「Keynote 1.0」として初めて発表されました。以降、数々のバージョンアップを経て、機能強化と使いやすさの向上が図られてきました。

2005年1月 - 「Keynote 2.0」販売開始。「Pages」とともに「iWork」としてセット販売。
2006年1月 - 「Keynote 3.0」販売開始。「テーブル計算」と「画像マスキング」機能を追加。
2007年8月 - 「Keynote '08 (4.0)」販売開始。「スマートビルド」や「インスタントアルファ」などアニメーション機能を強化。
2009年1月 - 「Keynote '09 (5.0)」販売開始。iWork.com (beta) に対応し、アニメーション機能を強化。
2010年4月 - iWork for iPadのラインナップの一つとして「Keynote (1.0)」販売開始。
2011年5月 - iPad版がユニバーサルアプリケーション化し、iPhone、iPod touchにも対応。
2011年7月 - Keynote 5.1販売開始。オートセーブやバージョン管理などLionの新機能に対応。新しいエフェクトを追加。
2012年7月 - Keynote 5.2リリース。OS X Mountain LionのiCloud、音声入力、Retinaディスプレイをサポート。
2012年12月 - Keynote 5.3リリース。
2013年10月 - OS X MavericksとiOS 7のリリースに合わせ、Keynote 6.0（OS X向け）、Keynote 2.0（iOS向け）をリリース。
2014年1月 - Keynote 6.1リリース。
2015年1月 - Keynote 6.5.2リリース。
2016年5月 - Keynote 6.6.2リリース。
2016年9月 - Keynote 7.0リリース。リアルタイム共同制作（ベータ版）機能を搭載。
2017年3月 - Keynote 7.1、Keynote 3.1リリース。
2017年6月 - Keynote 7.2、Keynote 3.2リリース。
2017年9月 - Keynote 7.3、Keynote 3.3リリース。書類マネージャのデザイン変更、ドラッグ&ドロップ、Slide Over、Split Viewなどに対応。
2018年3月 - Keynote 8.0、Keynote 4.0リリース。Boxとの連携、ドーナツグラフの追加、Apple Pencil対応。
2018年6月 - Keynote 8.1、Keynote 4.1リリース。LaTexとMathML形式のサポート、PowerPointとの互換性強化。
2018年9月 - Keynote 8.2、Keynote 4.2リリース。macOS Mojaveダークモード対応、オーディオ編集対応。
2018年11月 - Keynote 8.3、Keynote 4.3リリース。
2019年3月 - Keynote 9.0、Keynote 5.0リリース。縦書き入力に対応、アニメーションGIF作成・共有機能を追加。
2019年4月 - Keynote 9.0.1リリース。
2019年6月 - Keynote 9.1、Keynote 5.1リリース。
2019年9月 - Keynote 9.2、Keynote 5.2リリース。HEVC対応、アクセシビリティ対応向上。
2019年11月 - Keynote 9.2.1、Keynote 5.2.1リリース。
2020年3月 - Keynote 10.0リリース。iCloud Driveでの共同作業を自動開始、PDF出力の強化。
2020年7月 - Keynote 10.1リリース。
2020年9月 - Keynote 10.2リリース。幅広いフォーマットとフレームレートでのムービー書き出しに対応。
2020年11月 - Keynote 10.3.5リリース。macOS Big Surに対応。
2020年12月 - Keynote 10.3.8リリース。
2021年1月 - Keynote 10.3.9リリース。
2021年3月 - Keynote 11.0リリース。発表者ノートの別ウインドウ表示、メディアブラウザの検索オプション強化。
2021年3月 - Keynote 11.0.1リリース。
2021年6月 - Keynote 11.1リリース。生徒の進捗状況を表示する機能を追加。
2021年9月 - Keynote 11.2リリース。ライブビデオ機能の追加、複数発表者コントロールの強化。
2022年4月 - Keynote 12.0リリース。macOS Montereyのショートカットに対応、スライドの最大400%ズームに対応。
2022年6月 - Keynote 12.1リリース。ダイナミック背景機能を追加。
2022年10月 - Keynote 12.2リリース。アクティビティ表示、イメージの背景削除機能などを追加。
2023年3月 - Keynote 13.0リリース。共有・共同制作プレゼンテーション機能の強化と修正。
2023年6月 - Keynote 13.1リリース。SVG対応、棒・面グラフに集計サマリーラベル表示。
2023年9月 - Keynote 13.2リリース。USDZファイル対応。
2024年4月 - Keynote 14.0リリース。新しいテーマ、HEIC写真の最高品質維持、PowerPointファイルの互換性改善。
2024年6月 - Keynote 14.1リリース。予測候補のインライン表示、複数ディスプレイでの発表者ディスプレイ制御。
2024年9月 - Keynote 14.2リリース。HDR対応、Apple Pencil Pro対応、書類ブラウザの改善。
2024年12月 - Keynote 14.3リリース。Apple Intelligenceによる作文ツール、Image Playground、Siri連携。

Keynoteは、プレゼンテーション作成の強力なツールとして、進化を続けています。

外部リンク

Keynote for macOS - Mac App Store
Keynote for iOS - App Store
iCloud 用 Keynote リリースノート
Apple - Keynote
Keynoteユーザガイド
Keynoteユーザガイド for iCloud

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