Kub-BLA

Kub-BLAについて

Kub-BLA（ロシア語: Куб-БЛА、またはKub-UAV）は、ロシアのZALA Aero Groupによって開発された無人航空機であり、高精度な徘徊型兵器として注目を集めています。この機体は、カラシニコフ・コンツェルンの一部として位置付けられ、近年の軍事技術の中でも特に革新的なものとされています。

開発と概要

Kub-BLAは、2019年にアブダビで開催されたIDEX-2019展示会で初めてお披露目されました。公式声明によると、この無人機は発射された後、空中で目標を探索し、発見した後に急降下して攻撃する能力を持っています。具体的には、手動で設定された目標座標に向かうか、リアルタイムで画像を解析して突入する方式を採用しています。

さらに、Kub-BLAはスウォームモード（群体運用）にも対応しており、複数の機体が連携して同時に攻撃を行うことが可能です。この機能は、敵の防空網を突破するための戦術的な優位性を発揮します。2023年の年末には、強化された弾頭を搭載した新モデルも供給される見込みです。

実戦での使用

この無人航空機は、シリア内戦のイドリブ県や、ロシアのウクライナ侵攻におけるキーウで実際に運用されています。特に2022年5月、ロシア国防省はKub-BLAがM777榴弾砲に対して攻撃する様子を収めた映像を公開し、大きな話題を呼びました。「Lostarmour project」によれば、2025年6月時点でこの機体の使用は最低でも65回に上るとされています。これは、その実戦能力が確認されたことを示しており、多くの国での軍事作戦において重要な役割を果たしています。

諸元

Kub-BLAのスペックは以下の通りです：

• - 翼幅: 1210 mm
• - 全長: 950 mm
• - 全高: 165 mm
• - 搭載量: 3 kg
• - 速度: 80-130 km/h
• - 航続時間: 約30分

これらのスペックにより、Kub-BLAは一定の機動性と攻撃力を兼ね備えた無人機となっています。これからの戦場において、無人機技術の進化がどのように影響を与えるのか、注目が集まります。

関連項目

無人航空機の技術は日々進化しており、他の無人攻撃機や無人システムとあわせて、現代の軍事戦略における重要な要素となっています。

もう一度検索