L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立競技場

L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立競技場

『L'Arc〜en〜Ciel LIVE 2014 at 国立競技場』は、日本のロックバンド、L'Arc〜en〜Cielのコンサートを収録したライブビデオです。このライブは、2014年3月21日と22日の2日にわたり、旧国立競技場で行われました。バンドにとって、2012年の「20th L'Anniversary WORLD TOUR 2012 THE FINAL」以来、約1年10ヶ月ぶりの国立競技場での公演となります。

コンサートの概要

本公演では、会場の客席をスタンド全周に配置し、約5万5000人を収容。フィールド部分には花道を設けず、2万5000人が座れる座席が並べられました。これにより、スタンドとフィールドを合わせた収容人数は8万人に達し、両日合計で16万人を動員。この記録は国立競技場における最多動員数として更新されています。国立競技場は、新国立競技場の建設に伴い、2014年5月に閉場されるため、この公演の動員数は現在でも最多保持のままです。

ステージ演出と技術

コンサートのステージセットは、メインステージに加え、円形のサブステージが設置されていました。座席確保のため、フィールド内の照明装置は削減され、代わりに観客には「L'ed」と名付けられたリストバンド型ライトが無料で配布されました。これらのライトは無線で操作可能で、観客が一体となって光の演出を楽しむことができます。バンドのボーカリスト、hydeは「実験だった」と振り返り、光の演出に対する不安感や、照明機材との調整についても述べています。

さらに、来場者には「L'ポンチョ」が贈られ、プロジェクションマッピングを活用した演出が行われました。100台以上のプロジェクターで、パンフレット絵柄のイルカや虹などが映し出され、視覚的な盛り上がりを生み出しました。

セットリストと特別な瞬間

この公演では、未発表曲「EVERLASTING」が披露され、12thアルバム『BUTTERFLY』からの楽曲が多く演奏されました。特に「Blame」は約18年ぶりの演奏でした。また、ライブの模様は日本国内の37館で生中継され、さらに海外20都市でもライブビューイングが行われるなど、国境を越えた体験が生まれました。

ライブ映像のリリース

コンサートの内容は、2014年11月12日、Ki/oon MusicよりDVDとBlu-rayとしてリリースされました。2日目の公演の模様を中心に撮影され、20台以上の4Kカメラが用意されるなど、自身最大規模の撮影が行われています。特典として、完全生産限定盤には、ライブ音源を収録したBlu-spec CD2やUSBメモリが同梱されています。これらは特別な体験をさらに強化するもので、映像および音楽ファンにとって貴重なアイテムです。

この作品は、発売初週にオリコン週間BD総合チャートで首位を獲得し、音楽DVDとBDの週間売上枚数を合算したランキングでも初の1位を記録しました。これにより、L'Arc〜en〜Cielの変わらぬ人気と、彼らのライブパフォーマンスの評価が再確認される結果となりました。技術的な挑戦とアーティストのパフォーマンスが見事に融合した本作は、ファンにとって忘れがたい体験となっています。

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