L-04B

docomo STYLE series L-04B：洗練されたデザインと機能性を両立したFOMA端末

2010年6月、NTTドコモから発売されたdocomo STYLE series L-04Bは、LGエレクトロニクスが製造したFOMA対応の携帯電話です。同シリーズの特徴であるスタイリッシュなデザインと、快適な操作性を両立させたモデルとして人気を博しました。

デザインと操作性

L-04Bのデザインは、英国を代表するデザイン会社であるStudio CONRANが担当しました。背面にはCONRANのロゴが刻印され、高級感を演出しています。筐体には、画面側と操作キー側に176度の角度が付けられており、通話時の持ちやすさや操作性を向上させています。また、ダイヤルボタンにも階段状の角度が付けられており、押し間違いを防ぐ工夫が凝らされています。洗練されたデザインと、人間工学に基づいた設計が融合した、使い勝手の良い端末と言えるでしょう。

機能

L-04Bは、当時としては標準的な機能を搭載していました。310万画素CMOSのメインカメラは、顔検出、手ブレ補正、オートフォーカスに対応し、高画質の写真撮影が可能です。ただし、テレビ電話用のサブカメラは搭載されていませんでした。液晶画面は2.4インチQVGA（320×240ドット）と、現在の基準から見ると低解像度ですが、当時の携帯電話としては一般的なものでした。ワンセグなどの放送受信機能には対応していませんでしたが、microSDとmicroSDHCカード（最大8GB）に対応し、音楽や画像などのデータを保存することができました。

また、L-04BはLG電子製携帯電話の特徴として、日本語、英語、韓国語のメニュー切り替えに対応していました。韓国語でのメール送信も可能だったため、グローバルなコミュニケーションにも役立ちました。さらに、SD-Audioに対応した最後のドコモ向け機種という点も特筆できます。

プリインストールアプリ

L-04Bには、様々なアプリがプリインストールされていました。DCMXクレジットアプリ、iD設定アプリ、モバイルGoogleマップなどの実用的なアプリに加え、ゲームアプリや、Gガイド番組表リモコンなどのエンターテイメント性の高いアプリも搭載されていました。モバイルSuica登録用iアプリやiアプリバンキング、楽オク出品アプリ2など、多様なニーズに対応できるアプリが用意されていた点が特徴です。

発売と歴史

L-04Bは、2010年3月に電気通信端末機器審査協会（JATE）と連邦通信委員会（FCC）の認証を取得し、同年5月に発売が発表されました。同年6月25日に正式に発売され、11月26日には新色のWhite ＆ Greenが追加されました。

まとめ

L-04Bは、洗練されたデザインと、通話時の使いやすさを重視した設計が特徴のFOMA端末でした。ワンセグ非対応や低解像度の液晶など、現在のスマートフォンと比較すると見劣りする点もありますが、当時としては十分な機能を備えており、多くのユーザーに支持されました。Studio CONRANによるデザイン性の高さ、そしてSD-Audio対応最終機種としての歴史的意義も、L-04Bを語る上で重要な要素と言えるでしょう。

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