L.A.V.

L.A.V.（エル・エー・ヴイ）

番組概要

『L.A.V.』は、2003年10月から2007年3月にかけて、JFNCが制作しJFN系列の各局で放送されたラジオ番組です。毎週月曜日から木曜日の21時00分から21時55分まで放送されていました。番組名の『L.A.V.』は「Listen（聴く）、Access（アクセスする）、View（見る）」の頭文字を取ったもので、当時の最先端メディアであったインターネットの積極的な活用をコンセプトとしていました。この革新的な試みは大きな反響を呼び、必ずしもネット局が多いわけではなかったにもかかわらず、番組は人気を集めることとなりました。また、JFNC、TOKYO FM、ニッポン放送の3社が共同で運営していた地上デジタルラジオ放送チャンネル「Digital Radio 98 The Voice」でも同時に放送（サイマル放送）されていました。

歴代パーソナリティ

番組開始から終了まで、複数のパーソナリティが曜日替わりで担当しました。主な担当者と期間は以下の通りです。

2003年10月～2004年6月
月曜日: DJ TARO
火曜日: AKI
水曜日: Tanja Yujiro
木曜日: 小田靜枝（体調不良により途中降板）

2004年7月～2005年3月
月曜日: DJ TARO
火曜日: Tanja Yujiro
水曜日: 鈴木ダイ（後に他の番組も担当）
木曜日: AKI（後に他の番組も担当）

2005年4月～2006年9月
月曜日: 古本新之輔
火曜日: 鈴木裕介
水曜日: 中村豪（やるせなす）
木曜日: 河辺千恵子

2006年10月～2007年3月
月曜日: まちゃまちゃ
火曜日: 古本新之輔
水曜日: 中村豪
木曜日: 河辺千恵子

特に、最後の期間を担当したまちゃまちゃと中村豪は、番組終了後に放送された後継番組『SCHOOL NINE』でも引き続き同じ曜日のパーソナリティを務めました。

ネット局

ネット局は時期によって変動があり、また曜日限定の放送局も存在しました。番組終了時点での主なネット局には、月曜日から木曜日までフルネットしていた以下の局がありました。

エフエム青森
Boy-FM
ふくしまFM
FM長野
Radio 80（一時ネット中断後、2005年4月に木曜、同年10月に月～水曜も再開）
Kiss-FM KOBE（2005年秋からネット開始）
V-air
FMY
JOY FM
Digital Radio 98 The Voice（サイマル放送）

特定の曜日のみ放送していた局もありました。

RADIO BERRY（火曜のみなど、時期によりネット曜日に変動あり）
FMぐんま（開始当初は月～水もネットしていたが、後に木曜のみ）
FM岡山（月曜～水曜）
FM香川（月曜・火曜のみ、ただし第2・第3月曜は休止）
FM佐賀（2006年10月から月曜のみ）
μFM（2007年1月から月曜のみ。2004年8月までもネット実績あり）

過去にネットしていた局としては、FM岩手（2003年10月～2005年3月）、自社制作番組への切り替えで打ち切りとなったradio CUBE FM三重、e-radio、FMとやま、Air-Radio FM88、FMKなどがありました。FM-NIIGATAは2006年3月に木曜日限定で一時的にネットを再開したことがあります。

特筆すべき出来事

放送期間中、特別編成により放送時間が短縮された事例があります。特に2006年6月12日の月曜日は、同日21時30分からサッカー2006FIFAワールドカップの日本対オーストラリア戦が生中継されたため、『L.A.V.』の放送時間は21時00分から21時30分までの30分間のみとなりました。

その他の特徴

番組の特徴として、新聞のラジオ番組欄における記載が挙げられます。多くの新聞では、番組タイトルの後に「メッセージと写真」といった短い定型文が添えられることが多かったとされます。これは、ゲスト出演が予定されている場合でも同様であり、JFNCから各ネット局への番組情報の伝達が必ずしも十分ではなかったためではないかと推測されています。また、インターネットを積極的に活用したラジオ番組としては、同じくJFN制作の先行番組『IR3 JAPAN』が存在しましたが、同番組が2005年3月に終了した後は、『L.A.V.』がこのスタイルを踏襲する主要な番組となっていました。

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