LA-LA-LA

研ナオコ「LA-LA-LA」：中島みゆき提供の光彩を放つ一曲

1976年6月25日にキャニオン・レコードからリリースされた研ナオコの11枚目のシングル「LA-LA-LA」。この楽曲は、シンガーソングライター中島みゆきが初めて他者へ楽曲提供を行った作品として、日本の音楽史においても特筆すべき一曲です。

楽曲誕生の背景

「LA-LA-LA」が生まれた背景には、興味深いエピソードがあります。実は、研ナオコの次のシングルとして大ヒットを記録する「あばよ」が先に完成していました。しかし、当時のプロデューサーであった田邊昭知は、「愚図」や「あばよ」のような暗い曲調の楽曲の間に、明るい曲を挟むことで、それぞれの曲の魅力をより引き立てたいと考えました。そこで、中島みゆきに依頼し、制作されたのがこの「LA-LA-LA」なのです。楽曲はト短調で構成されています。

紅白歌合戦初出場

「LA-LA-LA」は、研ナオコにとって大きな転機をもたらしました。この曲で、彼女は『第27回NHK紅白歌合戦』に念願の初出場を果たし、その歌唱力と存在感を広くアピールすることに成功しました。

収録曲

シングル「LA-LA-LA」には、以下の2曲が収録されています。

1. LA-LA-LA
作詞・作曲：中島みゆき、編曲：クニ河内
2. 雨が空を捨てる日は
作詞・作曲：中島みゆき、編曲：クニ河内

どちらの楽曲も、作詞・作曲を中島みゆきが手掛け、編曲をクニ河内が担当しています。

カバー

「LA-LA-LA」とそのカップリング曲「雨が空を捨てる日は」、多くのアーティストによってカバーされています。特に、中島みゆき自身もセルフカバーしており、その作品は以下の通りです。

LA-LA-LA
中島みゆき（1992年、映像作品『夜会VOL.3 KAN TAN(邯鄲)』収録）
雨が空を捨てる日は
中島みゆき（1976年、アルバム『みんな去ってしまった』収録）
* ちあきなおみ（1977年、アルバム『ルージュ』収録）

中島みゆきのセルフカバーは、彼女の楽曲に対する深い愛情と、楽曲の持つ普遍的な魅力を改めて感じさせてくれます。また、ちあきなおみによるカバーも、独自の解釈が加えられ、新たな魅力を引き出しています。

「LA-LA-LA」は、研ナオコの代表曲の一つであるとともに、中島みゆきの才能が輝きを放った初期の傑作として、長く人々の記憶に残る名曲と言えるでしょう。

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