LARME

LARME（ラルム）

『LARME』は、株式会社LARMEが発行する、女性向けファッション雑誌です。この雑誌は、2012年に創刊され、以来「甘くてかわいい女の子のファッション絵本」というコンセプトを持ち続けています。ターゲットは主に10代後半から20代の女性で、独特のイメージとビジュアルスタイルが特徴です。創刊号は即日重版を記録するなど、そのスタートから注目を集めました。

歴史

初代編集長の中郡暖菜は、大学時代から編集者としてのキャリアをスタートさせました。彼女の経験は、ファッション誌『小悪魔ageha』での活躍に基づいており、その際には物語性のある企画を制作していました。母親の病気をきっかけに、雑誌を通じてメッセージを届けたいと考え、独自の雑誌の創刊を志しました。しかし、当初の計画は編集長の退社により頓挫します。

それでも彼女は諦めず、他の可能性を探り続け、最終的に徳間書店での会議の結果、彼女は26歳の若さで編集長に就任。『LARME』は季刊誌として始まり、自らモデルの選定やリース手配を行うなど、マルチなスキルを活かして進められました。その努力が実を結び、初期の号は好評のうちに完売しました。運営スタッフも次第に増え、雑誌の規模は成長していきました。

中郡は2016年に編集長を退任し、この間に3人の新編集長が誕生しましたが、2020年には休刊を発表。その後、中郡は株式会社LARMEを設立し、雑誌の事業を引き受け、2020年には復刊を果たしました。この復刊号は、その人気を証明するかのように大ヒットしました。

特色

『LARME』の最大の特徴は、抒情的で夢のようなファッションの世界を提供することです。「涙」を意味するこの雑誌名は、女の子たちを癒やす存在になりたいという願いを込めています。中郡は、誌面のスタイルとして「少女感」を強調し、セクシーさよりも純粋さや可愛らしさが重要だと考えています。男性モデルはほとんど登場せず、読者自身の内面に寄り添う内容が多くなっています。

また、写真や紙質にもこだわりがあり、写真集や本に近い感覚を持っています。このため、雑誌はただのファッション情報に留まらず、まるでインテリアとして飾っておきたくなるような存在を目指しています。

モデルとオーディション

創刊時にレギュラーモデルとして起用されたのは、AKB48の渡辺麻友や乃木坂46の白石麻衣といった人気アイドルです。これにより、多くの若い女性たちに共感を呼びました。オーディションも行い、次世代のモデルを選出し続けています。近年では、インフルエンサーの起用が話題を呼びました。

影響と評価

『LARME』は、その独自性から新たなトレンドを生み出すことに成功してきました。「うさぎメイク」や「ゆめかわいい」というスタイルは、多くの読者に受け入れられ、ファッションの流行に影響を与える存在となっています。復刊以降も多くの異議を唱えながら、その世界観は維持されています。

文化の変化と世代のニーズに敏感に反応する姿勢は、今もなお読み手に支持され続け、『LARME』は新たな魅力を発信しています。最新号では、10代から20代のトレンドを取り入れたスタイルを提案し、読者の期待に応えています。

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