LHS 288

LHS 288は、地球から約15.6光年離れた場所に位置する赤色矮星です。この星は、りゅうこつ座の中で最も近い恒星の一つとして知られています。

名称について

LHS 288という名称の「LHS」は、「Luyten Half-Second」の略です。これは、天文学者のウィレム・ヤコブ・ルイテンが作成した、固有運動が1年あたり0.5秒を超える恒星のカタログに由来します。LHS 288は、このカタログの中で288番目に登録された天体であることを示しています。

特徴

LHS 288は、その明るさが13.92等級と非常に暗いため、肉眼で観測することはできません。しかし、観測データからは、この星がいくつかの興味深い特徴を持っていることが示唆されています。

閃光星とX線フレア

LHS 288は、閃光星としての報告はされていません。しかし、ROSAT衛星による観測データの分析からは、X線の異常な増光が検出されています。この増光は、フレア活動によるものと考えられており、LHS 288が活発な活動を示す可能性を示唆しています。

惑星の可能性

LHS 288の年周視差と固有運動の時間変化を詳細に分析した結果、この星に、木星の約2.4倍の質量を持つ惑星が存在し、約7年周期で公転している可能性があることが示唆されました。しかし、この惑星の可能性については、さらなる観測と研究が必要とされました。現在までに、この惑星が発見されたという公式な報告はありません。

まとめ

LHS 288は、地球から比較的近い距離に位置する赤色矮星であり、X線フレアの可能性や、惑星の存在の可能性など、興味深い特徴を持っています。今後の観測や研究によって、この星のさらなる詳細が明らかになることが期待されます。

脚注

注釈

出典

関連項目

近い恒星の一覧
りゅうこつ座の恒星の一覧

外部リンク

Knowing Our Neighbors: Fundamental Properties of Nearby Stars - ウェイバックマシン（2011年7月24日アーカイブ分）
ARICNS 4C03912

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