LIFE (アンジェラ・アキのアルバム)

アンジェラ・アキ『LIFE』

『LIFE』は、シンガーソングライター、アンジェラ・アキが2010年9月8日にリリースしたメジャー4枚目のアルバムです。デビュー5周年を記念して制作され、彼女の音楽的な集大成とも言える作品となっています。

概要

前作『ANSWER』から約1年7ヶ月ぶりのアルバムで、当初はベストアルバムの企画もありましたが、アンジェラ自身の希望により、オリジナルアルバムとして制作されました。彼女は5周年という節目に、これまでの活動の集大成をファンに届けたいと考え、英語曲を多く取り入れた構成に挑戦しています。結果的にベストアルバムとはなりませんでしたが、初回限定盤のDVDにはミュージックビデオ集が収録され、ベスト盤的な要素も含まれています。

また、アンジェラは本作の制作後、グラミー賞への挑戦を表明し、英語作品の増加やジャニス・イアンとの共作は、その構想に基づくものであったことが明かされました。

しかし、アルバムの高い完成度と5周年イヤーの充実した活動は、彼女に燃え尽き症候群をもたらし、極度のスランプに陥ってしまいます。同時期に子宮外妊娠や東日本大震災が重なったことも、精神的な衰弱に拍車をかけました。この時期の苦悩は、後のアルバム『BLUE』の時期に新聞取材などで明かされ、ラストライブのパンフレットにも詳細が記されています。

次回作『WHITE』では収録曲数が13曲から10曲に減少し、その半数がカバー曲となるなど、作品の内容にも影響が見られました。さらに、次の作品『SONGBOOK』が洋楽カバー集となったのも、この時期のスランプが原因でした。そして、「5年で既に燃え尽きてどうするんだ」という思いが、後のアメリカ留学への決意につながったと言われています。

収録曲

DISC.1 CDには、以下の楽曲が収録されています。

1. 愛の季節
2. 輝く人
3. Every Woman's Song
4. サイン
5. Remember Me
6. Unbreakable
7. What Are The Roses For?
8. 愛と絆創膏
9. Mad Scientist
10. The Truth Is Like A Lie
11. Bop Bop Bop（Colors Of Your Soul）
12. 母なる大地
13. LIFE

「愛の季節」と「輝く人」は、それぞれNHK連続テレビ小説『つばさ』の主題歌、NHK『こころの遺伝子』のテーマソングとして使用されました。「Every Woman's Song」は、ジャニス・イアンとの共作で、有線放送で非常に高い人気を博しました。

初回限定盤DVDには、以下のミュージックビデオが収録されています。

1. HOME
2. 心の戦士
3. Kiss Me Good-Bye
4. This Love
5. サクラ色
6. 孤独のカケラ
7. たしかに
8. Again
9. 手紙〜拝啓 十五の君へ〜
10. 愛の季節
11. 輝く人

演奏

アルバムには、アンジェラ・アキ本人のピアノ、アコースティックギター、シンセサイザーの演奏に加え、村石雅行（Drums）、沖山優司（Bass）、西川進（Acoustic Guitar, Electric Guitar）、亀田誠治（Bass）、金原千恵子ストリングスなど、豪華なミュージシャンが参加しています。特に、「Every Woman's Song」では、ジャニス・イアンがアコースティックギター、セカンドボーカル、クワイアリーダーとして参加し、楽曲に深みを与えています。

『LIFE』は、アンジェラ・アキの音楽的な才能と挑戦が詰まった、聴きごたえのあるアルバムです。彼女の音楽の幅広さと深さを感じることができるでしょう。

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