LIGHT'N UP

アルバム『LIGHT'N UP』の詳細

1982年9月21日、吉田美奈子がリリースした『LIGHT'N UP』は、彼女のキャリアにおける9枚目のスタジオアルバムです。本作は、前作『MONSTERS IN TOWN』と同様に1981年に制作が開始されており、長い時間をかけて練り上げられた作品となっています。

レコーディングの過程では、東京とニューヨークの両都市で作業が行われましたが、ミックスダウンの全工程は、彼女の兄である吉田保によってニューヨークにて施されました。この兄妹のコラボレーションは、アルバムに一層のクオリティをもたらす要因でもありました。

特に注目すべきは、ニューヨークで行われたレコーディングにおいて、ブレッカー・ブラザーズのホーンセクションがオリジナルメンバーに戻って参加した点です。ブレッカー・ブラザーズは、ジャズやファンクのジャンルで名高いアーティストであり、その豊かなサウンドが本作の特徴的な風味を引き出しています。

収録曲について

このアルバムには、全8曲が収められています。それぞれの曲は、吉田美奈子自身によって作詞・作曲されており、彼女の独特な音楽性が色濃く反映されています。以下は収録曲の詳細です：

SIDE 1

1. LIGHT'N UP
作詞・作曲：吉田美奈子
アルバムのタイトルチューンであり、爽やかさとリズム感が魅力的。

2. 頬に夜の灯
作詞・作曲：吉田美奈子
美しいメロディと歌詞が印象的なバラード。

3. LOVE SHOWER
作詞・作曲：吉田美奈子
愛をテーマにした、エネルギッシュなナンバー。

4. 風
作詞・作曲：吉田美奈子
前作収録の「KNOCK KNOCK」と同様に、岡沢章とのデュオによる素晴らしいアレンジ。

SIDE 2

5. MORNING PRAYER
作詞・作曲：吉田美奈子
朝の静けさを感じるスピリチュアルな楽曲。

6. 斜陽 (REFLECTION)
作詞・作曲：吉田美奈子
人生の儚さを描いた深いメッセージ性を持つ曲。

7. 時の向こう
作詞・作曲：吉田美奈子
時間の流れに対する思索をテーマにしたナンバー。

8. ALCOHOLLER
作詞：吉田美奈子・AKI、作曲：吉田美奈子
次作『IN MOTION』にリアレンジされて収録される。

また、このアルバムには「ALCOHOLLER」に続く続編も後に『KEY』に収録されており、アルバムの成長と進化を感じさせます。

スタッフとリリース

『LIGHT'N UP』は、ディスクとしての品質も高く、ライナーノーツは木村ユタカが手掛けました。音質的にも、兄の吉田保の手によるリマスタリングが施されています。

この作品は、聴く人の心に残るメロディとリズムを持ち、吉田美奈子の音楽的成長を証明するアルバムに仕上がっています。吉田美奈子にとっての新たなスタート地点を提示する重要な作品として、多くのファンに愛され続けています。

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