LILY OF DA VALLEY

Dragon Ashの4枚目のアルバム『LILY OF DA VALLEY』（リリー・オブ・ダ・ヴァレイ）は、2001年3月14日にビクターエンタテインメントからリリースされました。

このアルバムは、「ロックとヒップホップの融合」というDragon Ashのコンセプトがより一層明確に打ち出された作品として知られています。2000年7月12日にリリースされたシングル「Summer Tribe」は未収録となっていますが、その代わりに、彼らの音楽性の幅広さと深さを感じさせる楽曲が多数収録されています。

テレビCMには、マジシャンのMr.マリックが起用され、大きな話題を呼びました。また、トリビュートアルバム『25 - A Tribute To Dragon Ash -』では、10-FEETが「百合の咲く場所で」をカバーしており、このアルバムの楽曲が他のアーティストにも影響を与えていることがわかります。

収録曲は以下の通りです。

1. Intro (1:06)
2. 21st Century Riot (2:35)
- 1曲目の「Intro」をサンプリングした楽曲。
3. Glory (4:59)
4. Amploud (4:16)
- 9thシングル「Lily's e.p.」に収録された楽曲。
5. Bring It (4:32)
6. Sunset Beach (5:22)
- BOTSが初めてDragon Ashの楽曲でKjを評価したというエピソードを持つ。
7. My Friends' Anthem (3:09)
8. 百合の咲く場所で (3:54)
- ライブでの定番曲であり、巨大なサークルモッシュを生み出すことで知られている。
9. Aim High (3:40)
10. Revolater (3:24)
- ドラムンベースの要素が印象的なナンバー。後に総合格闘技団体DREAMで使用された。
11. Deep Impact feat. Rappagariya (4:31)
- 7枚目のシングルで、ラッパ我リヤが参加している。
12. 静かな日々の階段を (4:29)
- 9thシングル「Lily's e.p.」に収録。映画「バトル・ロワイアル」の主題歌であり、SONY「MDウォークマン」のCMソングにも起用された。
13. Lily of da Valley (5:53)
14. Outro (1:17)

初回プレス盤には、ボーナストラックとして以下の楽曲が追加されています。

15. Episode 2 feat. SHUN, SHIGEO (Album ver.) (4:08)
- 8thシングル「Summer Tribe」に収録。スケボーキングのSHUNとSHIGEOが参加。

さらに、隠しトラックとして以下の楽曲も収録されています。

16. 花言葉 (8:45)
- ドラムの桜井誠による寸劇も収録されている。ギターのHIROKIが初めて収録に参加した楽曲。

このアルバムでは、恐山 (ASATO & MEGU)がBacking Vocals (#12)で、飛澤正人がProgrammingで参加しています。また、全曲の作詞・作曲は降谷建志（一部楽曲は共作）が担当し、編曲はDragon Ashが行っています。

『LILY OF DA VALLEY』は、Dragon Ashの音楽的な進化と多様性を感じさせる重要な作品として、多くのファンに愛されています。ロック、ヒップホップ、ドラムンベースなど、様々なジャンルの要素が融合したサウンドは、今聴いても新鮮さを失わず、彼らの音楽的才能を改めて感じさせます。

アルバム全体を通して、Dragon Ashが持つ独自の音楽性と、彼らのメッセージ性が強く表現されており、聴く人々に深い印象を与える作品と言えるでしょう。

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