Lily's e.p.

Dragon Ashの9枚目のシングルとして2000年11月29日にリリースされた「Lily's e.p.」は、ビクターエンタテインメント/HAPPY HOUSEから発売されました。このシングルは、後にリリースされるアルバムへの導入としての役割を持つ、ガイドe.p.シングルという位置づけで制作されました。

このシングルには、Kjが創造した造語である「Amploud」をタイトルに冠した楽曲が収録されています。「Amploud」は、CD版にはオリジナルバージョンと「Modern Beatnik mix」の2種類が収録され、アナログ盤にはインストゥルメンタルやアカペラバージョンも含まれるなど、多様なアレンジが施されています。CD版の「Amploud」は、SONY「pepz」のCMソングとして使用され、その斬新なサウンドが話題を呼びました。

また、「Lily's e.p.」には、映画『バトル・ロワイアル』の主題歌として起用された「静かな日々の階段を」も収録されています。この楽曲は、CD版にはオリジナルバージョンに加え、e.p.バージョンが収録されており、映画の再編集版である『バトル・ロワイアル【特別篇】』でも主題歌として使用されました。さらに、SONY「MDウォークマン」のCMソングとしても採用され、広く親しまれることとなりました。

「静かな日々の階段を」は、e.p.バージョン、オリジナルバージョン、それぞれのインストゥルメンタルバージョンがアナログ盤に収録されており、楽曲の異なる側面を楽しむことができます。CDとアナログ盤の両方で、異なる趣のアレンジが楽しめるのが特徴です。

アルバムへの収録については、オリジナルアルバム『LILY OF DA VALLEY』に「Amploud」と「静かな日々の階段を」のオリジナルバージョンが収録されています。また、ベストアルバム『The Best of Dragon Ash with Changes Vol.2』には「静かな日々の階段を (e.p. ver.)」が、『LOUD & PEACE』には「Amploud」と「静かな日々の階段を」のオリジナルバージョンがそれぞれ収録されています。

「Lily's e.p.」は、Dragon Ashの音楽的多様性と創造性を象徴する作品であり、「Amploud」と「静かな日々の階段を」という2つの代表曲を通して、彼らの音楽世界を深く堪能できる作品です。シングルながらも、アルバムと同等の情報量と音楽的豊かさを持っており、Dragon Ashのファンならずとも必聴の一枚と言えるでしょう。

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