LIVE (Sound Scheduleのアルバム)

LIVE (Sound Scheduleのミニアルバム)

Sound Scheduleが2014年9月10日にリリースした『LIVE』（リヴ）は、彼らにとって初めてのミニアルバム作品にあたります。この作品は、彼らのディスコグラフィーにおいていくつかの重要な節目を示す一枚となりました。

作品の位置づけ

『LIVE』は、彼らにとって初めてのミニアルバムという形式をとっています。オリジナルアルバムとしては前作にあたる『FUTURE』から約2年ぶりの新作発表となりました。さらに、収録曲全てが新曲で構成される作品としては、2005年にリリースされた8thシングル『アンサー』以来、実に9年8か月ぶりという長い期間を経てのリリースとなりました。これらの点から、『LIVE』はSound Scheduleのキャリアにおける新たな展開を示す作品として位置づけられます。

制作体制の転換

本作のリリースにおいて特筆すべきもう一つの点は、バンドの作品リリース体制が変更されたことです。Sound Scheduleの作品は、2001年のメジャーデビュー以降、再結成後の活動期も含め、長らくDANGUY RECORDSから発売されていました。しかし、『LIVE』からは、彼らが自ら設立したMyodanys Recordsよりリリースされるようになり、セルフプロデュースでの活動を本格的に開始しました。このレーベル変更は、バンドがより主体的かつ自由に音楽制作や作品発表を行う方針へと転換したことを明確に示しています。

アルバムのテーマ

『LIVE』というタイトルは、「生きる・暮らす」という普遍的なテーマを内包しています。このテーマに基づき、リスナーそれぞれの日常や人生に寄り添うようなメッセージを込めた新曲5曲が収録されています。日々の生活の中で感じられる喜びや哀しみ、葛藤、そして未来への希望といった、生きていく上で直面する様々な感情や情景が、Sound Scheduleならではの音楽性に乗せて表現されています。

収録曲

本作には、以下の5曲が収録されています。全てがこのミニアルバムのために書き下ろされた新曲です。

1. 銀河ステーション [4:06]
作詞・作曲：大石昌良 / 編曲：Sound Schedule

2. フリーハンド [3:25]
作詞・作曲：大石昌良 / 編曲：Sound Schedule

3. ミラクル [3:46]
作詞：大石昌良 / 作曲：大石昌良・川原洋二 / 編曲：Sound Schedule

4. 目隠し鬼 [3:37]
作詞・作曲：大石昌良 / 編曲：Sound Schedule

5. ありがとう [5:29]
作詞・作曲：大石昌良 / 編曲：Sound Schedule

収録曲のクレジットを見ると、作詞・作曲の多くをボーカル＆ギターの大石昌良が担当していますが、「ミラクル」ではキーボードの川原洋二も作曲に参加しています。編曲は全曲、メンバー3人によるSound Schedule自身が手掛けており、バンドサウンドへのこだわりが伺えます。

まとめ

『LIVE』は、Sound Scheduleにとって初めてのミニアルバムという形式、約10年ぶりの全曲新曲構成、そしてセルフプロデュース体制への移行という、多くの「初めて」や「久しぶり」が重なった記念碑的な作品です。「生きる・暮らす」という人間味溢れるテーマを掲げ、彼らの新たな音楽性を提示した一枚として、その後の活動にも大きな影響を与えた作品と言えるでしょう。

（参照：スペースシャワーミュージックの外部リンク等）

もう一度検索