LOVE IS ALL MUSIC

LOVE IS ALL MUSIC の詳細

「LOVE IS ALL MUSIC」は、日本の人気女性歌手・華原朋美が1997年にリリースした7枚目のシングルです。本楽曲は、小室哲哉の手によるプロデュースが光る作品で、リリース直後から多くのリスナーの心をつかみました。

楽曲の背景

このシングルは、三貴「銀座ジュエリーマキ エステートツインジュエリー」のテレビ・CFイメージソングに起用されています。前作「Hate tell a lie」が大ヒットを記録していた中、このシングルはオリコン初登場1位を獲得する快挙を果たしました。特に、ミュージックステーションで小室哲哉が奏でたピアノのアコースティックバージョンも大きな話題となりました。また、2012年には、小室哲哉とVOCALOIDのコラボにより、初音ミク版も登場しました。

音楽性と制作エピソード

小室哲哉は、当初この曲をダンス・ミュージックのアップテンポなスタイルで構想していましたが、ある日ピアノを弾いている際に突然この曲ができあがったと語っています。歌詞は全て一人称によるもので、夜中から夜明けにかけて、愛する人と別れた後の帰り道に感じる気持ちが独白として描かれています。華原は、歌の主人公の心情に寄り添いながらも、私生活の自身と混同しないよう心掛けて歌ったと言います。

この楽曲は8分の6拍子のお洒落なロックバラードで、Aメロ、Bメロ、サビの構成を持っています。また、最初の部分はC（ハ長調）、前半はfm♭（ヘ長調）、後半はF#（嬰ヘ長調）に転調し、聴くものを引き込む緻密なメロディラインとなっています。

録音セッション

レコーディングは通常のスタジオにとらわれず、華原朋美がバリ島で休暇を楽しんだ後に行われました。別荘のリビングに機材を持ち込み、華原は「リラックスした状態で歌えた」と述べています。声の響きを調整するために、壁に吸音材を貼り、洋服を使ったりと手作り感が満載の環境で制作されました。この曲について、小室と華原の間には特別な感情があったようで、彼はこの楽曲を特に気に入っていました。

また、CMタイアップが急遽決定したため、サビの30秒間が最初に制作され、その後のレコーディングでは歌唱への思いを探りつつ進行したとのことです。前作に引き続き、ブルースハープがイントロ部分で使用され、技術向上を目指した華原の努力がうかがえます。

ミュージックビデオと評価

ミュージックビデオは、オーケストラの映像をバックに、マエストロに扮した華原が歌うというスタイルで、小室も出演しており、視覚的にも楽しませてくれます。

このシングルは、1997年度の年間シングルチャートで38位を記録し、さまざまな音楽ランキングでも高評価を得ています。

収録曲情報

このシングルに収録されている音源は、[Original Mix]、[Jazzy Vibe Club Mix]、[Instrumental]で、作曲、作詞、アレンジは全て小室哲哉が担当しています。ストリングスアレンジはランディ・ウォルドマンが手掛け、ミキシングはキース・コーエンが行っています。

この楽曲はさまざまなアルバムやPV集に収録されており、華原朋美の音楽キャリアにおける重要な一曲となっています。彼女の歌声と小室哲哉の才能の融合は、今も多くのファンに愛されています。

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