LOVE TRAIN (浜田省吾の曲)

浜田省吾「LOVE TRAIN」：時代を駆け抜けたシングル

1977年4月21日にリリースされた浜田省吾の3枚目のシングル「LOVE TRAIN」は、彼の音楽キャリアにおいて特別な位置を占める楽曲です。2枚目のアルバムと同名を冠したこのシングルは、アルバムに先駆けて発売され、多くのファンを魅了しました。

松本隆との邂逅

「LOVE TRAIN」の最大の特徴は、作詞を松本隆が手掛けている点です。浜田省吾の楽曲の中で、松本隆が作詞を担当したのはこの曲のみ。浜田は、松本隆にはっぴいえんど時代の作風をイメージして依頼したそうですが、出来上がった歌詞はその予想を覆すものだったといいます。しかし、この意外性こそが「LOVE TRAIN」の魅力の一つであり、浜田省吾の新たな一面を引き出したと言えるでしょう。また、浜田自身も「松本隆が売れっ子になる前に依頼できたからこそ実現した」と語っており、タイミングの妙も感じさせます。

B面「君に会うまでは」の輝き

シングルB面には「君に会うまでは」が収録されています。この曲は、1983年に発売されたバラード・セレクション『Sand Castle』でセルフカバーされ、新たな命を吹き込まれました。オリジナルバージョンとは異なるアレンジで、より情感豊かに歌い上げられた「君に会うまでは」は、多くのファンに愛される楽曲となりました。

カバーされる名曲

「君に会うまでは」は、数多くのアーティストによってカバーされています。その中でも特に有名なのは、以下のアーティストによるカバーでしょう。

日高のり子：2000年発売のアルバム『ミレニアム・シリーズ タイムカプセル Vol.7 〜想う心は、何より大事な宝物〜』に収録
斉藤和義：2007年発売のアルバム『紅盤』に収録
* つるの剛士：2009年発売のアルバム『つるのうた』に収録

これらのカバーバージョンは、それぞれのアーティストの個性が光るアレンジで、「君に会うまでは」の新たな魅力を引き出しています。

まとめ

「LOVE TRAIN」は、浜田省吾と松本隆という二人の才能が出会って生まれた、まさに奇跡のような楽曲です。B面の「君に会うまでは」を含め、時代を超えて愛される名曲として、これからも多くの人々の心に響き続けるでしょう。

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