LUPIN ZERO

『LUPIN ZERO』：13歳のルパン三世の冒険

『LUPIN ZERO』は、モンキー・パンチ原作のアニメ『ルパン三世』シリーズのWEB配信アニメ作品です。2022年12月16日より、DMM TVにて独占配信されました。本作最大の特徴は、シリーズで初めて13歳のルパン三世の少年時代を本格的に描いた点にあります。原作漫画の連載開始当時である1960年代の日本を舞台に、若きルパンの活躍が描かれるオリジナルストーリー全6話で構成されています。

若きルパンと仲間たち

主人公は、13歳の中学生、ルパン三世。祖父から盗みの技術を学び、まだ未熟な面も見せるものの、持ち前の才能と明るさで数々の冒険を繰り広げます。彼の周囲には個性豊かなキャラクターたちが集います。ルパンの親友で、のちに相棒となる次元大介は、傭兵の父親を持つ13歳で、既に高い銃の腕前を持つクールな少年です。さらに、ナイトクラブのシンガーでありながら裏社会にも関わるミステリアスな女性、洋子、ルパン家の家政婦でルパンの父であるルパン二世の部下でもあるしのぶなど、魅力的なキャラクターたちが物語を彩ります。

ルパンの父であるルパン二世は、古川登志夫さんが声を担当。かつて『風魔一族の陰謀』でルパン三世を演じた実力派声優です。そして、ルパンの祖父、ルパン一世を演じるのは、かつてルパン三世の2代目声優候補にも挙がっていた安原義人さん。豪華な声優陣によって、ルパン家の歴史と血筋が感じられるキャラクター造形が実現しています。さらに、TVシリーズ第5期と第6期に登場した、ルパン少年の親戚であるアルベール・ダンドレジーも登場し、物語に深みを加えています。

スタッフと音楽

シリーズ構成・脚本は大河内一楼氏が担当。『TV第5シリーズ』に続き、本作でも物語を巧みに紡ぎ出しています。アニメーション制作はテレコム・アニメーションフィルム。ルパン三世シリーズに長く携わってきたスタジオが、その高い技術で本作を制作しています。音楽は大友良英氏が担当。山下毅雄氏の楽曲もアレンジされ使用されており、『TV第1シリーズ』からのファンにも懐かしさを感じさせる仕上がりになっています。主題歌には、山下毅雄氏の楽曲のアレンジ版が使用され、往年のルパン三世シリーズの雰囲気を醸し出しています。

過去シリーズとの繋がりと新たな視点

『LUPIN ZERO』は、過去シリーズへのオマージュと、新たな視点が融合した作品です。初代次元大介役の小林清志さんの逝去後、初のアニメ作品という点も注目に値します。小林清志さんの不在は、作品に影を落とすことなく、新たな解釈と魅力で視聴者を惹きつけます。少年時代のルパン三世とその仲間たちの物語を通して、シリーズファンのみならず、初めてルパン三世に触れる視聴者にも、その魅力が伝わる作品に仕上がっています。

まとめ

『LUPIN ZERO』は、13歳のルパン三世の冒険を通して、ルパン三世というキャラクターの魅力を再確認できる作品です。豪華声優陣、魅力的なキャラクター、そして往年のルパン三世シリーズを彷彿とさせる音楽など、見どころ満載の作品となっています。少年ルパンの活躍を通して、シリーズの歴史と、その未来への期待を感じることができるでしょう。

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