安原義人

安原義人（やすはら よしと）

俳優、声優として幅広く知られる安原義人は、1949年11月17日に兵庫県相生市で誕生しました。彼はテアトル・エコーに所属しており、妻は女優・声優である木村有里です。

来歴

安原は役者を目指す理由として「勉強が嫌いだったから」と語っており、幼い頃から映画やテレビに夢中でした。その中で役者への憧れが育まれ、映画『飢餓海峡』における三國連太郎の演技に感銘を受け、役者の道を志しました。彼は東洋大学附属姫路高等学校を卒業後、上京し劇団青俳の養成所で1年間学びました。養成所を経てテアトル・エコーに入団を決意し、その理由は公演『日本人のへそ』での二見忠男の演技に感激したからだそうです。

彼の初舞台は『表裏源内蛙合戦』であり、その後も『11ぴきのねこ』や『珍訳聖書』など数多くの舞台に立ちました。1976年に『みにくいあひるのこ』で初主演を果たし、1970年には声優デビューを果たします。初の声優仕事は海外ドラマ『ディックス先生、こんにちは』のレギュラーキャストでした。

また、1987年には刑事ドラマ『ジャングル』にて顔出しでのレギュラー出演を果たしました。彼の声の仕事への関わりは、数多くのアニメや吹き替え作品での活躍によって広がっていきました。

人物・特色

吹き替えでは多くのハリウッド俳優に声を当てており、ミッキー・ロークやケヴィン・ベーコン、ゲイリー・オールドマンなど一流の俳優たちを担当しています。安原は自身の演技スタイルを「来たものは拒まず」とし、役柄に対して特にこだわりはないと述べる一方で、ヒーローや好青年の役柄よりも、癖のあるキャラクターを好むこともあります。特徴的な演技スタイルとして、基本的には役作りをしないという姿勢を持ち、自身の中にあるものを役に活かす方法を取るとし、「自分の音にない幅を出したら喉は潰れてしまいます」とも語っています。

彼の声を用いたキャラクターの一部としては、アニメ『名探偵ポワロ』シリーズのアーサー・ヘイスティングス大尉役や、ゲーム『モンティ・パイソンのHOLY GRAIL』での役が知られています。

まさに安原義人は、舞台、テレビドラマ、アニメーション、そして映画まで、さまざまなメディアで存在感を示し、多くのファンに愛され続けています。彼の多岐にわたる才能と飄々とした演技は、今もなお多くの作品で見ることができ、世代を超えた魅力を届けています。

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