LaLa

漫画雑誌『LaLa』の概要

『LaLa』は、白泉社が手がける少女向けの漫画雑誌で、1976年に創刊された。毎月24日に発行されており、読者にさまざまな作品を提供してきた。この雑誌は「バラエティに富んだパワーあふれるコミック誌」というキャッチコピーのもと、多様なジャンルとスタイルの漫画を掲載している。

創刊の背景

『LaLa』の前身は『花とゆめ』であり、同雑誌の編集長であった小長井信昌は、新たなプロジェクトとしてこの雑誌の発行を決定した。最初の号は、山岸涼子のイラストが表紙を飾り、多数の著名漫画家の作品が収録されていた。初版は24万8千部が売れ、絶大な人気を集めた。1977年には、月刊化され、誌名も『LaLa』に変更された。

成長と発展

『LaLa』は1970年代から80年代にかけて多くの優れた作品を生み出した。特に三原順の『ルーとソロモン』や、和田慎二の『あさぎ色の伝説』など、名作として知られている作品が多く登場した。この時期、編集長の小長井は、多様な才能を持つ新人漫画家の育成にも力を入れ、本誌から数多くの作家がデビューを果たした。

時代を経て

1990年代以降も、『LaLa』は定期的に新しい作品を発表し続けている。特に2000年代には、創刊25周年を祝うイベントが開かれ、さらにはドラマCDの販売など、多彩な形で読者に楽しみを提供した。

2010年代には、創刊35周年や40周年を記念して、特別展示や原画展が開催されており、雑誌の歴史を感じさせる企画が多く行われていた。また、この年代にデジタル版の配信も始まり、より多くの読者にアクセスしやすい環境が整えられた。

現在の方向性

『LaLa』では、恋愛を主題にした作品はもちろん、多様なジャンルの作品も掲載されている。編集方針としては、「恋愛マンガ以外を読みたい」という読者に寄り添う姿勢が引き継がれ、多様性の強い雑誌となっている。

代表的な作家と作品

これまでに多くの作家が『LaLa』でデビューし、人気を博してきた。樹なつみやひかわきょうこ、成田美名子といった著名な作家が著作を残している。近年では、天乃忍の『ラストゲーム』や池ジュン子の『水玉ハニーボーイ』など、現在も多くの若手作家が活躍している。

新人発掘の仕組み

『LaLa』はまた、新人発掘にも力を入れており、いくつかの賞やコンテストを設けている。「ララまんが家スカウトコース」や「ララまんがグランプリ」などが代表的で、ここから多くの才能が芽生えている。また、月刊『LaLa』の誌面にて、受賞作が発表される。

結論

『LaLa』は、45年以上にわたり、多くの少女漫画を世に送り出し続けている雑誌である。その特徴的な作品群や新人を育成する姿勢は、今後も少女漫画界に新たな風を吹き込み続けるだろう。読者一人一人にとって、常に新しいキャラクターと物語に出会える場所であり続けている。

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