Lass

Lass（ラズエル）とは

Lass（ラズエル）は、かつて有限会社ラズエルが運営していたパソコン用美少女ゲームブランドです。ブランド名は古英語で「女の子」を意味する言葉に由来し、原画家の萩原音泉氏が考案しました。

ブランドの歩み

Lassは「ユーザーフレンドリー」をモットーに、他社とは一線を画したゲーム制作を目指していました。その活動は以下の通りです。

ユニークな販促戦略: デビュー作「青と蒼のしずく」では、店舗ごとに異なる宣伝ムービーを制作し、話題を呼びました。
音楽との融合: 2作目の「3days」では、主題歌CDが異例のヒットを記録し、渋谷でライブを開催するほどの人気を集めました。
ユーザー参加型企画: 3作目の「FESTA!!」では、オンラインコンテンツ「まほろば学園へようこそ」を開校し、ユーザーとの交流を深めました。
コンシューマーゲームへの進出: プレイステーション2への移植を機に、家庭用ゲーム市場にも参入しました。
アニメ化: 「11eyes -罪と罰と贖いの少女-」は、Lass作品として唯一のアニメ化を果たし、ブランドの知名度を飛躍的に向上させました。

姉妹ブランドの展開

Lassは、複数の姉妹ブランドを展開していました。

P+Lass: Lassとは別の企業が運営する姉妹ブランド。
Lass Lunatic: 抜き要素に特化した低価格ブランド。
Lass Pixy: 凌辱要素を排除した純愛路線の低価格ブランド。

ブランドの終焉とその後

2017年、有限会社ラズエルは破産手続きを開始し、2018年に消滅しました。LassおよびLass Lunaticの作品権利はDMMに委譲され、Lass Pixyは出資元である別企業によって運営が継続されました。

作品の特徴

Lassの作品には、以下のような特徴がありました。

素数（数字）シリーズ: 「3days」「11eyes」「Liber_7」は、作品タイトルに数字が含まれることから、素数シリーズと呼ばれていました。
広原姓のキャラクター: 全作品に「広原」姓のキャラクターが登場しますが、それぞれ異なる人物として描かれています。

主な作品

青と蒼のしずく -a calling from tears-
3days 〜満ちてゆく刻の彼方で〜
FESTA!! -HYPER GIRLS POP-
11eyes -罪と罰と贖いの少女-
11eyes -Resona Forma-
少女神域∽少女天獄 -The Garden of Fifth Zoa-
迷える2人とセカイのすべて
迷える2人とセカイのすべて LOVE HEAVEN 300%
Liber_7 永劫の終わりを待つ君へ

関連情報

Lassの作品世界をクロスオーバーさせた小説「Lass Hero's CROSS×FIGHT!」が、アダルトゲーム雑誌「PUSH!!」で連載されていました。

主なスタッフ

剣技マナ（代表・プロデューサー）
LEGIOん（シナリオライター）
獅子雰麓（シナリオライター）
しんぺぇ?（営業・広報）

関連項目

ソーサレス*アライヴ! 〜the World's End Fallen Star〜 - Lassの元スタッフが開発に携わった作品。

Lassは短い活動期間ながらも、数々の話題作を生み出し、美少女ゲーム業界に大きな足跡を残しました。その革新的な試みと、ユーザーを大切にする姿勢は、今もなお多くのファンに支持されています。

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