Layer By Layer

Layer By Layer法（LBL法）

Layer By Layer法、略してLBL法は、3x3x3のルービックキューブを層ごとに解く手法の一つです。このメソッドは、立方体を3つの層に分けて、それぞれの層を順番に完成させることに特徴があります。

歴史

この解法は、1980年にDavid Singmasterの著書『Notes on Rubik's 'Magic Cube'』で初めて紹介されたとされています。さらに、1981年に発表されたJames G. Nourseの『The Simple Solution to Rubik's Cube』では、同様のアプローチが採用され、多くの人々に広まりました。現在、ルービックキューブを速く解くための一般的な方法であるCFOPメソッド（Fridrich法）は、LBL法の考えを基に発展しています。

解法の流れ

Layer By Layer法では、以下の手順に従ってルービックキューブの6面を完成させます。ここではパーツの名称をルービックキューブに基づいて説明しています。

クロス（一層目エッジ）

最初のステップは、エッジを揃えて「クロス」を作ることです。4つのエッジが整った状態で、十字架の形を形成します。このとき、各面のセンターとエッジの色が一致している必要があります。センターピースは動かないため、クロスのエッジは固定されたセンターと正しく配置されなければなりません。

完全一面（一層目コーナー）

次に、一層目のコーナーを揃えます。この段階では、一面の色とその側面の色が両方ともそろっている状態、すなわち「完全一面」を目指します。部分的に色がそろっていない状態は「不完全一面」と呼ばれ、この状態では六面を完成させることはできません。

二層目（Middle Layer）エッジ

続いて、二層目のエッジを整えます。最終層にあるエッジを二層目の正しい位置に移動させるためには、最短で8手の手順が2つ必要です。このプロセスが完了すれば、下の二層が揃った状態になります。

最終層（Last Layer）

最終層では以下の4つのステップを実行します。

1. エッジ向き - Edge Orientation(EO)
最終層のエッジの向きを揃えます。エッジが2つ反転している状況を解決するための最短6手の手順を1つ覚えることが必要です。

2. コーナー向き - Corner Orientation(CO)
最終層のコーナーの向きを整えます。3つのコーナーを回転させるために必要な最短7手の手順を1つ覚えれば解決可能となります。

3. コーナー場所 - Corner Permutation(CP)
最後に、コーナーの適切な位置に整えます。このための最短9手の手順を1つ学んでおく必要があります。

4. エッジ場所 - Edge Permutation(EP)
最後に、エッジの位置を揃えます。3つのエッジを移動させるための最短9手の手順を覚えておけば完了します。

補足

最終層の各手順（EO、CO、CP、EP）は、前の工程に影響を与えない手順を使えば、どの順番で行っても完成可能です。一般的には、最も効率的なEO→CO→CP→EPの順を推奨していますが、David Singmasterは当初、EO→EP→CP→COの順で行う方法を提案しました。

出典・外部リンク

• - ルービックキューブ絶対完成！LBL法6面完成攻略 - メガハウス公式による解説ページ

もう一度検索