Let's! TV プレイ

Let's! TV プレイ

「Let's! TV プレイ（レッツ ティーブイ プレイ）」は、玩具メーカーであるバンダイがかつて展開していた家庭用ゲーム機シリーズです。最大の特徴は、本体とソフトウェアが一体となっている点と、コントローラーではなく自身の体を動かすことでゲームを操作する体感ゲームであることです。テレビに直接接続して手軽に遊べるスタイルで、主に子供向け市場で展開されました。

本シリーズは、エポック社などが展開していた同種の体感ゲームシリーズと同様のコンセプトに基づいています。技術的な側面では、多くのタイトルで新世代株式会社が開発したLSIチップ「XaviX（ザビックス）」が主要な部分に使用されていました。このXaviXチップを搭載したモデルでは、共通の専用ACアダプターを利用することが可能でした。しかし、シリーズ後期に発売された特定のタイトル、例えば2007年11月の『ドラゴンボールZ スカウターバトル体感かめはめ波〜おらとおめぇとスカウター〜』や、2008年11月の『バトル体感ゴムゴムのかめゴムのかめはめ波〜おめぇの声でおらを呼ぶ〜』などでは、株式会社コトが開発した「ZEVIO」という別のチップが採用されています。ZEVIOの採用により、これらのタイトルではより高度な3Dグラフィック表現が可能となり、シリーズのグラフィック性能が向上しました。

「Let's! TV プレイ」シリーズは、2004年の展開開始から2008年頃にかけて、非常に多岐にわたるジャンルやキャラクターを題材としたタイトルが多数リリースされました。そのラインナップは、当時の人気アニメや特撮番組、子供向けキャラクター、さらには脳トレやスポーツをテーマにしたものまで及びます。

具体例としては、

『体感格闘ワンピースパンチバトル』
『魔法戦隊マジレンジャー マジマットでダンス&バトル』
『音撃バトル!仮面ライダー響鬼』
『ふたりはプリキュアMaxHeart マットでダンス』
『ドラゴンボールZ バトル体感かめはめ波』シリーズ
『なりきりファイト ウルトラマン』
『なりきり体感ボウケンジャー』
『体感キャストオフ 仮面ライダーカブト』
『ケロロ軍曹 ケロロ小隊大パニック!!』
『超にんきスポット! ころがしほーだい たまごっちりぞーと』
『ふしぎ星の☆ふたご姫Gyu! ドレスチェンジでキュートにダンス』
『NARUTO -ナルト- 忍者体感』
『体感頭脳ファミリーマットレ』
『デジタルモンスター バトルジャンクション』
『カードでパワーUP! たまごっちスクール選手権』
『体感体得 結界師』
『ゲキワザ習得 ゲキレンジャー』
『ディズニーキャラクターズ オト!イロ!トントン!ミラクルパレード』
『体感大怪獣バトル あやつれ!ウルトラ大怪獣!』
『影発動体感! ブルードラゴン』

などが挙げられます。これらのタイトルは、それぞれの作品世界観に合わせた体感操作を取り入れており、ファンにとってはキャラクターになりきって遊べる魅力がありました。

しかし、シリーズの歴史においては懸念される出来事もありました。2007年には、一部商品の電源コードに安全上の不具合が見つかり、対象製品の回収が行われる騒動が発生しています。

「Let's! TV プレイ」シリーズは、手軽に家庭で体を動かしてゲームを楽しめるハード・ソフト一体型体感ゲームというジャンルにおいて、多数のキャラクターコンテンツを展開したバンダイ独自の試みとして記憶されています。後年には「Let's!TVプレイCLASSIC」といった関連シリーズも登場しました。

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