Live Tour 2002 下弦の月 〜聖夜の調べ〜

『Live Tour 2002 下弦の月 〜聖夜の調べ〜』

2003年3月19日にリリースされたGacktのライブビデオ『Live Tour 2002 下弦の月 〜聖夜の調べ〜』は、日本クラウンから発売されました。この作品は、Gacktが2002年に開催したライブツアー『Gackt Live Tour 2002 下弦の月』のファイナル公演、具体的には2002年12月24日に行われた横浜アリーナでのパフォーマンスが収められています。今回のツアーは、彼の3rdアルバム『MOON』をもとにしたもので、全国15か所で22公演が行われました。

このビデオは、特に3rdアルバムからの楽曲を中心に構成されており、当日のライブで全ての楽曲が演奏されました。しかし、残念ながら、特定の二曲「memories」と「君が待っているから」は第4章からカットされています。また、トークシーンも収録されておらず、アーティストの魅力をダイレクトに伝える形となっています。

収録内容

最初の章では、Gacktが近年のライブに参加した際のエピソードや思い出が語られ、『Noah』に続く楽曲が演奏されます。特に『Doomsday』ではキーを半音下げて演奏され、続いての『death wish』では、テクニカルなダンスパフォーマンスが加わります。その後の『Lu:na』と『Speed Master』では、さらに豪華な演出が行われ、スモークによるビジュアル効果が際立ちます。

続く『Fragrance』や『rain』でも、CD音源にはないサウンドエフェクトが追加され、観客を楽しませる工夫が施されています。それに続く『Lapis 〜Prologue〜』では、このツアーの中で最も古い楽曲が披露され、ファンの心に響く瞬間となります。『ANOTHER WORLD』では、サポートメンバーとのジャム・セッションが追加され、ライブ感満載の演出となります。

中盤からクライマックスへ

次に『Mirror』が演奏され、前回のライブツアーと同じアレンジで進行します。このあたりからDVDの後半部分に移り、『Soleil』ではサンタやトナカイに変装したダンサーたちが登場し、観客を大いに盛り上げます。

『wa・su・re・na・i・ka・ra』はアルバムバージョンで演奏された後、『dears』が続いての演奏となります。この曲は、前回ライブツアー以来久しぶりの披露となり、ファンにとって特別な意味を持つ瞬間です。また、ラストサビ前には銀テープの演出もあり、感動を醸し出します。続けて『missing』では、Gacktによるメッセージの挿入があり、ファンへの思いが伝えられます。

最終章とエンディング

最終章では、初披露となる曲『12月のLove song』と『君のためにできること』が演奏され、特別な一夜を彩ります。最後にGacktが「メリークリスマス」と語りかけた後、静寂の中で暗転します。

エンディングでは6thシングルのインストゥルメンタルが流れ、記憶に残る余韻のなかで作品が締めくくられます。特典映像としてファンからのメッセージやGackt自身の手書きメッセージも収録されており、贈り物のように心温まる内容となっています。このライブビデオは、Gacktの音楽だけでなく、彼の人柄やファンへの感謝の気持ちも垣間見える貴重な記録です。

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