Love (AAAの曲)

AAAの39thシングル「Love」：詳細解説

2014年2月26日、エイベックス・トラックスよりAAAの39枚目のシングル「Love」がリリースされました。前作「恋音と雨空」から約5ヶ月ぶりのリリースで、ジャケットA、B、そしてmu-moショップ限定盤の3形態で発売されました。初回限定封入特典として、全8種類からランダムで1枚のトレーディングカードが封入されており、コレクター心をくすぐる仕様となっています。

表題曲「Love」は、日本赤十字社平成26年度献血キャンペーンソングとして起用され、AAA浦田直也のラジオ番組『AAA浦田直也のいけ!浦田直也』で初披露されました。キャンペーンソングとして起用されたことで、より多くのリスナーにAAAの楽曲が届けられる機会となりました。また、カップリング曲として収録されている「恋音と雨空 (Orchestra Version)」は、オーケストラアレンジによる新たなレコーディングで、楽曲に深みと広がりを与えています。

特筆すべきは、シングルに表題曲以外の新曲が収録されていない点です。これは、16枚目のシングル「Red Soul」以来、約6年ぶりとなります。表題曲に焦点を当て、その魅力を最大限に伝えるという、AAAの戦略が伺えます。

2021年には、メンバーである宇野実彩子のソロアルバム『Sweet Hug』にて、「Love」のカバーバージョンが収録されました。これは、AAAの楽曲がソロアーティストのアルバムに収録されるという、ファンにとって嬉しいサプライズとなりました。

ミュージックビデオは、AAA初となるワンカット撮影で制作されました。この挑戦的な試みは、楽曲の世界観をダイナミックに表現し、視聴者に強い印象を与えました。ワンカット撮影ならではの緊張感と、メンバーの息の合ったパフォーマンスが見どころです。

シングルリリースを記念して開催された『We Love AAA展』は、渋谷パルコパート1にて開催され、多くのファンが来場しました。本展覧会では、「Love」のミュージックビデオ再現セット、ジャケット撮影で使用されたハートセットの実物フォトスポット、ミュージックビデオとジャケット写真のオフショットギャラリーなどが展示されました。また、「え〜パンダ神社」では、え〜パンダが「七福え〜パンダ」となり、来場者が願い事を祈願できるコーナーも設けられていました。さらに、『第55回日本レコード大賞』と『第64回NHK紅白歌合戦』で着用された衣装も展示され、ファンにとって貴重な機会となりました。

収録内容については、ジャケットAには「Love」、「恋音と雨空 (Orchestra Version)」、そしてインストゥルメンタルバージョンが収録され、DVDにはミュージックビデオとそのメイキング映像が収録されています。ジャケットBには、AAA 2013 Single Medleyが追加収録され、mu-moショップ限定盤には、さらに「Think about AAA 8th Anniversary〜season 31〜」「Think about AAA 8th Anniversary〜season 32〜」が収録されるなど、多様な形態でリリースされました。全ラップ詞はMitsuhiro Hidaka氏によって書き下ろされています。

「Love」は、キャンペーンソングとしての起用、ワンカット撮影によるミュージックビデオ、そして記念展覧会の開催など、様々な取り組みによって、AAAの音楽活動における重要な一作となりました。楽曲そのものの魅力に加え、多様な展開によって、多くのファンに記憶に残るシングルとして広く受け止められていると言えるでしょう。

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