Love Letter (岩崎宏美のアルバム)

アルバム『Love Letter』の詳細



『Love Letter』(ラブ・レター)は、1982年11月5日に発売された岩崎宏美の12枚目のオリジナルアルバムです。ビクター音楽産業からリリースされ、規格品番はSJX-30169です。このアルバムは特に意味深いもので、アーティスト自身の誕生日を祝うために制作されたコンセプトアルバムとなっています。

特別な発売日


岩崎宏美の誕生日を記念して、当時としては珍しく、彼女の誕生日に近い日程の11月5日が発売日に設定されました。特にビクター音楽産業においては、アーティストの誕生日に合わせたレコードの発売はほとんど見られなかったため、このアルバムのリリースは非常に特別なものでした。

手作り感あふれるアルバム


アルバムのデザインには、岩崎自身の手による自筆が使用されており、題字から帯、歌詞カードまで、一貫して彼女の手作り感が表現されています。また、レコードのレーベルはピクチャー仕様でデザインされており、A面には岩崎の似顔絵が、B面には彼女の飼い犬の絵が描かれています。このアートワークは、彼女の個性と温かさを象徴しています。復刻盤CDではA面のデザインが再現されているものの、B面はライナーノーツにモノクロで掲載されており、少し物足りなさを感じるかもしれません。

キャッチコピーと制作背景


アルバムのキャッチコピーは「どこを切っても宏美ちゃん!!」です。このフレーズは、彼女の多才さと魅力をさらに引き立てており、リスナーが楽しめる様々な要素が詰まった作品であることを示しています。曲の編曲者の一人、海出景広は、当時のレコーディング・ディレクターの変名であり、制作の裏側でも重要な役割を果たしています。

復刻版とボーナストラック


2007年に紙ジャケットで復刻された際、未収録だった「思い出さないで」のシングルバージョンと、そのB面曲の「メラニーに」がボーナストラックとして追加されました。これにより、アルバムの内容がさらに充実したものとなっています。

個性的な楽曲たち


収録曲は全て岩崎宏美による作詞で構成されており、さまざまな作曲家と編曲家が参加しています。特に、小曲「ワン・碗」では、岩崎が当時飼っていたミニチュアダックスフントのつがい、ガンバロンとミルミルが歌われています。この名前は、小さなスーパーマンのキャラクターとヤクルト・ミルミルに由来しています。また、オリジナル盤の最後のトラック「やさしい妹へ」は、彼女の妹である岩崎良美との幼少期の思い出を織り込んだ感動的なスローバラードです。

アルバムの収録曲一覧


オリジナル盤


  • - Side-A
1. 南の島の忘れもの
2. 夢のかけら
3. 甘いせかい
4. 深川 その1
5. My Darling

  • - Side-B
1. I LIKE SEIJO
2. ときめき
3. ワン・碗
4. 今夜のあなた
5. 深川 その2
6. やさしい妹へ

CD(2007年盤)



このように、『Love Letter』は岩崎宏美のアーティストとしての深い感情や思い出を多く反映した作品であり、リスナーにとっても特別な音楽体験を提供しています。

もう一度検索

【記事の利用について】

タイトルと記事文章は、記事のあるページにリンクを張っていただければ、無料で利用できます。
※画像は、利用できませんのでご注意ください。

【リンクついて】

リンクフリーです。