Lunatic Gate

Janne Da Arcの2ndシングル「Lunatic Gate」は、彼らの音楽的進化を象徴する一曲です。デビューシングルからわずか4ヶ月後にリリースされたこの楽曲は、バンドのサウンドに対するこだわりが強く反映されています。ボーカルのyasuは、この楽曲制作において特にサウンド面を重視したと語っています。

制作過程においては、当初予定されていた2ndシングルの構成が大幅に変更されるというドラマがありました。当初は、1stアルバム「D・N・A」に収録されている「Vanity」をタイトル曲に、3rdシングル「EDEN 〜君がいない〜」のカップリング曲である「Vanish」をカップリング曲としてリリースする予定でした。しかし、レコーディング終了後にこれらの楽曲は却下され、急遽新たな楽曲制作に取り組むことになりました。

「Lunatic Gate」は、そうした状況下で、歌メロもない状態から急ピッチでレコーディングされ誕生しました。この楽曲は、バンドの創造性と柔軟性を示す象徴的な作品と言えるでしょう。

前作のデビューシングルと比較すると売り上げは減少しましたが、オリコンチャートでは順位を上げ、初登場11位を記録しました。この順位は、12thシングル「Shining ray」がリリースされるまで、Janne Da Arcのシングルとしては最高位でした。

「Lunatic Gate」は、テレビ朝日系の人気討論バラエティ番組「ビートたけしのTVタックル」のエンディングテーマ曲としても使用され、多くの視聴者に親しまれました。

収録曲は以下の通りです。

1. Lunatic Gate [4:29]
作詞：yasu / 作曲：you、yasu / 編曲：you、Janne Da Arc、明石昌夫
2. FAKE [4:45]
作詞：yasu / 作曲：Janne Da Arc / 編曲：Janne Da Arc、明石昌夫

「Lunatic Gate」の制作には、Janne Da Arcのメンバーであるyasu（ボーカル）、you（ギター）、ka-yu（ベース）、kiyo（キーボード）、shuji（ドラムス）に加え、編曲に明石昌夫が参加しています。楽曲のサウンド面でのこだわりは、これらの才能あるミュージシャンたちの協力によって実現しました。

「Lunatic Gate」は、その後、以下のアルバムに収録されました。

D・N・A (#1)
ANOTHER SINGLES (#2)
SINGLES (#1)
Janne Da Arc MAJOR DEBUT 10th ANNIVERSARY COMPLETE BOX (#1)

この楽曲は、Janne Da Arcの初期のサウンドを特徴づける重要な作品であり、彼らの音楽的な多様性と才能を示す一例として、今日でも多くのファンに愛されています。

「Lunatic Gate」は、バンドの歴史の中で重要な転換期に生まれた楽曲であり、彼らの成長と進化の過程を知る上で欠かせない一曲です。

もう一度検索