Lynx (ウェブブラウザ)

Lynx（リンクス）は、テキストベースで動作するウェブブラウザです。その最大の特徴は、キーボード操作による軽快かつ快適な操作性にあります。マウスによる操作は限定的で、主にキーボードショートカットを用いてウェブページを閲覧します。

画像は一切表示されず、代わりにalt属性に指定された代替テキストが表示されます。外部アプリケーションを連携させることで画像を表示させる設定も可能ですが、基本的にはテキストのみで構成されたウェブページを閲覧することになります。

テーブルの表示も特徴的です。基本的にテーブルには対応していませんが、表示領域に収まる範囲であれば、テーブル内のテキストを適切な位置に配置して表示する場合があります。しかし、複雑なテーブル構造は正しく表示されない可能性があります。

フレームにも対応していません。フレームで分割されたウェブページでは、各フレーム内の文書へのリンクが表示されます。これらのリンクをクリックすることで、それぞれの文書を個別に閲覧することができます。

`link`要素によるナビゲーションに対応しており、ウェブページ内の関連リンクをスムーズにたどることが可能です。これらの特徴から、Lynxはウェブアクセシビリティを検証する際に用いられることがあります。特に、テキストブラウザ環境でのウェブページの可読性や、代替テキストの適切性を確認するのに役立ちます。

ただし、Lynxは最新のウェブ標準に完全には準拠していません。2015年時点のWeb標準に照らし合わせても、一部の機能や表現が現代のウェブサイトとは異なる場合があります。そのため、Lynxでの表示結果のみでウェブページのアクセシビリティを判断することは避けるべきです。

Lynxのようなテキストブラウザとしては、他にELinks、Links、Netrik、w3mなどが挙げられます。これらのブラウザも、キーボード操作を基本としたテキストベースの閲覧環境を提供しています。

関連する分野として、コンピュータアクセシビリティがあります。Lynxは、視覚障碍者を含む多くのユーザーにとって、ウェブコンテンツへのアクセスを容易にするツールとして重要な役割を果たしています。

詳細については以下の外部リンクをご参照ください。

Lynx
Extremely Lynx
* Lynx for Win32 (by patakuti) - Lynx Win32 日本語対応版

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